9月 03 2011

第8回かもがわ漢方研究会

Published by at 17:03:22 under 会の活動,漢方

ご報告が遅れましたが、先週、第8回かもがわ漢方研究会を開催致しました。多忙に紛れてうっかりこのHPで告知するのを失念しておりました。申し訳ありません。

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昭和薬科大学病態科学研究室 教授の田代眞一先生が、ご自分の研究などを踏まえてわかりやすいご講演をしてくださいました。もともと漢方に詳しかったわけではなかったけれども、富山医科薬科大学ご出身であったために漢方について詳しいと思われてしまったと謙遜気味に話をされました。その結果、いろいろと質問を受ける機会が多くなり、特別興味があったわけではなかったけれども勉強する必然性が生じたとも。

漢方の生薬の一成分を取り出して薬理効果を云々するのは本質的ではないというご指摘は鋭いと思いました。生薬の成分を飲んだ後、血清成分を調べても、全ての成分が増えているわけではないし、消化吸収の過程でかなり選択されてしまいます。

また、生薬を煎じて細胞にふりかける実験をしようとしても、無菌にするためにろ過フィルターを通すとかなりの成分がトラップされてしまい、有効成分の効果を見ることができない、など漢方の研究の難しさを紹介されました。

人間も、病気も、多因子によるものが多いので、薬も別にターゲットがひとつである必要はない、純粋な単一の化学物質である必要はなく、多成分系である漢方のほうがむしろ有利なのではないかとおっしゃっていました。例えば、男性不妊ひとつをとっても、様々な治療ターゲットがあるわけで(精子の生成から輸送、性行為の成立、精子の運動能、受精能獲得など)、漢方により、種々のターゲットを同時に治療できる可能性があります。

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後半は恒例の伊藤先生の講義でした。前半、田代先生の講義が盛り上がり、後半の時間が少々短くなってしまいましたが、いつものように珍しい生薬を実際に見たり、触ったり、かじったり、試飲したりするという体験型の研究会となりました。

次回は震災の時に中止になってしまった筑波の久永先生がお越しになります。また、後半は屠蘇散の作成をします。 今度は忘れずに告知致しますので皆様是非ご参加ください。

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