7月 16 2011

消化器外科学会に参加して(2日目)

Published by at 0:41:16 under 女性医師のキャリア,学会活動

消化器外科学会は最近ペーパーレス化しています。学会誌がオンラインのみになりました。

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今回の学会はなんと抄録集までペーパーレスになってしまい、webで見るか、iPadなどのアプリで見るかということになってしまいました。

これが使いにくいアプリで非難轟々です。私もiPadを持っているので早速使おうと思いましたがまったく使えずにiPadをもつのをやめました。当日簡易版のプログラム集が置いてあったのでそれを持ち歩きました。これで、聞きに行こうと思う演題のページの角をちょっと折り返したりして持ち歩けば十分です。

2日目は自分も発表する予定だったのですが、行きの新幹線の中でプレゼンテーションのファイルを修正するという綱渡りになってしまいました。朝4時30分に起きたのですが、出張のために色々と準備が必要で、さらに思いのほか子どもたちも早く起きてしまったので自分の仕事が進まなかったのです。

新幹線の中でパソコンに向かっているビジネスマンの方は多いのでなんてことはないと思っていましたが、微妙に揺れる東海道新幹線の中で作業するのは目が疲れました。実に目に良くないです。

学会会場で、女性外科医の手の計測をしている方にリクルートされて計測場所に連れていかれました。様々な手術デバイスが外国人のおそらくは男性医師の手のサイズに合わせて作成されているので、私のような普通の日本人女性の手には余るのです。日本の女性外科医の手の測定をして新しいデバイスの開発のデータにしようという「外科医の手」プロジェクトです。

握力を測定したり、手の各部位の測定をしたりしました。握力測定は、握力計の握る幅を6種類に設定して測定しました。やはり、幅が広いと力が入りにくいです。

お昼のランチョンセミナーは、整理券が事前になくなってしまった(つまり、満席になってしまってお弁当が当たらない)のですが、「男気を出して」勉強のために「直腸を極める」というセッションに行ってきました。

午後からは高齢者大腸癌の諸問題、というパネルディスカッションで発表することになっていたのでそれに参加しました。私は、65~74歳、75~84歳、85歳以上で高齢者を分類して大腸癌手術でどの程度の合併症があったかなどを提示しました。高齢者だからといってそんなに合併症が極端に増えるとか術後在院日数が増えるということもなく、腹腔鏡手術も安全に実施可能であったという結論です。

高齢者の大腸癌を手術する機会はこれからもどんどん増えると思います。高齢だから、という理由だけでは手術を避ける理由にはならないでしょう。また、大腸癌の場合、放置すると腸閉塞をきたしたり、穿孔したり、大出血をきたしたり結局緊急手術になってしまうこともあり(どういうわけか本人や家族が手術をためらっていても、緊急事態になると手術をして欲しいと依頼されるものなのです)、リスクが高いからこそ予定手術できちんと手術をしたいものです。

夕方のイブニングセミナーでは、直腸の解剖のセッションに参加しました。人気の先生方のセッションということで一番大きな会場も盛況でした。 ここでも細かい膜の解剖や「結合組織間隙」などというマニアックな(すみません)話で盛り上がっていました。低位前方切除術の時にどの層で剥離を進めるか、側方靭帯の正体は何か、この部分はもう切るしかないのか、、、などなど。

この日はどっぷり直腸にひたってきました。やっぱり大腸じゃないか、と思われそうですね。消化器外科領域も取り扱う臓器が多く、もはや肝臓や膵臓のことはあまりわからなくなってきました。

帰りは上司と今日のセミナーのことや、手術のこと、これからどのように仕事をしていけばよいかなどを相談しながら帰ってきました。どのように手術を習得するかなど私にとってはなかなか難しい道のりだと感じました。

帰宅すると20時過ぎで、大急ぎで食事をして子どもたちと入浴してさっさと寝てしまいました。

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