3月 06 2011

島根大学での講演会

Published by at 15:54:22 under 女性医師支援

島根大学医学部附属病院ワークライフバランス支援室主催の講演会に行ってきました。島根に行くにははじめてで、どうやって行こうか悩んだのですが、伊丹空港から出雲まで飛行機に乗って行くことにしました。ただこの飛行機がとても小さいプロペラ機で安定飛行に入るまでと着陸態勢に入ってからの機体の不安定なこと、不安定なこと。わずか40分くらいのフライトなのにずいぶん疲れました。

出雲は朝は雪であったということでしたが、到着時にはやんでいました。積雪もなく歩くのに全く支障なかったです。

講演時間までは時間があったので、出雲大社に行くことにしました。しかし、平成の大遷宮の最中で、ご本殿は幌をかぶった状態でした。実に残念。かなり背の高い建物であるらしいということしかわかりませんでした。それでもオオクニヌシノミコト様は御仮殿におられるということで、お参りしてきました。

0382.jpg

島根大学医学部附属病院に到着し、ワークライフバランス支援室に案内していただきました。支援室はゲストハウスの1階部分を改装したもので、院内保育所と病児保育が併設していました。

0332.jpg

出雲は保育所事情がよいので認可保育園も待機なしで入れるそうです。 しかし、この院内保育所は20時まで預けることができ、週に1度24時間保育をし、発熱時は小児科を代理で受診させてくれた後(2000円必要だそうですが)病児保育室に連れていってくれるというかなりきめ細かいシステムが構築されていました。京大病院よりはるかに進んでいると思いました。

0302.jpg

20時まで預かってくれたらカンファランスに出席するのに支障がないですし、途中で熱が出ても自動的に病児保育に連れていってくれたら仕事を中断しなくていいですよね。

0352.jpg

講演には学生さんや研修医の先生方が集まってくれました。

病院長のご挨拶の後、ワークライフバランス支援室副室長の津森先生がワークライフバランス支援室の活動の紹介をされました。おそらく話を聞いておられた学生さんも、実際に使用してみないとそのありがたみがわからないのではないかと思います。他と比べてどうか、ということもありますしね。そもそも保育所の心配をしなくていいというだけでもありがたい話です。そして、院内保育所の設置などの取り組みは病院長のイニシアチブで行われているということは重要だと思います。こういうのはトップダウン式でないとなかなか動かないからです。岡山大学に行った時もそう感じました。

私は2回の京大病院でのアンケートの結果を紹介し、自分が子育てを経験してどんな壁にぶつかって悩んでいるか、 そして今はどうやってそれを克服しようとしているかを素直に語りました。また、勤務時間が短いことで技術習得や勉強のための時間が取れないこと、勤務時間は短いけれども家で家事や育児という別の仕事をしているということ(ワーク・ワーク・バランス論)を強調しておきました。

wlb.JPG

面白かったかどうかはわかりませんが、学生さんたちは実に熱心で講演後30分くらい質問が絶えませんでした。男子学生の出席もありました。主催者側が力を入れて勧誘してくれたのだと思いますが、私が今までに主宰したシンポジウムでは学生はこんなに参加してくれませんでした。

私にとって今まで盲点であったのは、学士入学などで卒業時の年齢が30才を越える女子医学生がいるということです。私は今まで、卒業後5年は妊娠せずに仕事に集中したほうがよいのではないかと考えていましたが、そうすると年齢が高くなって妊孕率が下がることを心配しなければならない人達もいるということです。どういうタイミングで出産するか、、、これは女性にとって大きな問題です。

妊娠した時が産みどき、ということになるのでしょうが、実際には難しい問題です。ただ、9時から17時の勤務プラス当直(当直明けは休み)の組み合わせで医師の仕事がまわっていくような仕組みを早急に作る必要があると思います。オンオフがはっきりしていて、長時間連続勤務をやめれば月に2回程度の当直の段取りができる可能性が出てきます。夕方出勤して、翌朝には帰る、ということでなんとかやり繰りが可能になるかもしれないのです。

したがって、女性医師をめぐる問題、勤務医問題にどこから手をつけるべきかといえばやはり宿日直問題だと最近では考えるようになっています。これは男性医師にも理解を得やすいところだと思います。

講演会の後は懇親会に参加しました。久々に美味しい日本酒をいただいてとても楽しかったです。日本酒は美味しいお魚といただくのが正しい飲み方ですよね。

私にとってもいろいろ考えるよい機会になりました。島根の皆様、ありがとうございました。

No responses yet

Trackback URI | Comments RSS

コメントを残す