5月 09 2010

ニセ医者事件と医師免許

Published by at 22:18:44 under 医者の生活

岩手県宮古市の県立宮古病院で着任予定の男女2人が、医師免許を持っていなかったことが判明!

44歳無職の女が逮捕され、婚約者という触れ込みの38歳の男からも事情を聴いています。

「大阪大医学部出身で大阪市内の赤十字病院の救急専門医だ。手助けしたい」とうそをついており、「テレビのドキュメンタリー番組で宮古市の医師不足を知ったので働こうと思った」などと供述しているそうです。

宮古病院は約3年前から循環器の常勤医がおらず、心臓疾患の救急患者は、約2時間かけて盛岡市に搬送されているということです。弱みにつけ込まれて詐欺にあったということでしょうね。

実際に勤務し始めたらめちゃくちゃなことになっていたでしょうが、今回は虚偽の医師免許コピーでばれ、着任直前に逮捕されました。ときどくこういうニセ医者事件がありますね。

しかし、実際医師免許や医籍のシステムはいい加減だと思います。そもそも医師が生きているか死んでいるかも、実際に医師として勤務を継続しているかどうかも、厚生労働相は把握していないはず。

アメリカでは医師数をフルタイム勤務の医師1人で換算し、医師免許があっても働いていない人はカウントしないで医師数を計算しています。日本では医師免許をもっていれば医師数にカウントしているので、常勤医もパートタイムの医師も、仕事をやめてしまった女性医師も高齢医師もいっしょくたにしてしまっている可能性があります。すなわち実際に働いている医師数を反映していないのです。

実際の医師数の把握と、必要な医師数の概算によってはじめて正しい医療政策が行えるのだと思います。医師免許証もICカード化すればもう少し管理しやすくなるかもしれません(今は「賞状」風の免許証です)。そうすればニセ医者もなかなか出てこられなくなりますね。

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