3月 07 2010

女子医学生・研修医をサポートする会

Published by at 15:39:37 under 医師会,女性医師支援

昨日、京都府医師会勤務医部会総会がありました。後半は女子医学生・研修医をサポートする会ということで私はそのパネリストとして参加しておりました。

まず名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科部長の加藤久美子先生がご講演をされました。女性の腹圧性尿失禁の第一人者で中学生の男の子の子育て中のお母さんでもあります。たいへん歯切れのよい興味深いご講演でした。 後の質問やディスカッションでは、女性向きのサブスペシャリティをめざすことはよいが、研修の初めから狭い領域を目指すのではなく、泌尿器科なら泌尿器科全般を見ることができるようになった上でさらにサブスペシャリティを極めるべきではないかという話になりました。

次に京都府医師会の桑原仁美理事より女声医師の勤務環境に関するアンケートの集計結果の報告がありました。桑原先生には以前私が主催したシンポジウムでもご講演いただきました。

次に、京都大学医学部の学生さんが医学部生としての気持ちを率直に語りました。なかなかしっかりと発言していました。
後のディスカッションで、最近の女子医学生は昔と違って簡単に仕事をやめたり、夫探しに医学部に入っている人もいたりと自覚に欠ける人もいるのが問題であるという指摘もありましたが、彼女に次いでは全くそのようなことはないと確信しました。少なくとも私の同級生にそんな無自覚な女子医学生はいませんでした…また、子育てなどで仕事を縮小はしていてもやめている人はいません。

その次が私の番でした。自分の仕事史や現在問題に思っていることなどを話してほしいという要望だったので、自分が消化器外科医としてどのような働き方をしていくべきか悩んでいるということと、これまでやってきた調査報告について軽く紹介しました。

最後に洛和会音羽病院の近藤摂子皮膚科部長よりプレゼンがありました。勤務を続けておられる女性医師の紹介などをされました。

懇親会ではいろいろな先生から声をかけていただきました。
小児科の女性の先生(おそらく50代と思われます)は、子どもの話をちゃんと日常的に親が聞いてやらないと(これは祖父母では代替できないそうです)思春期になってしっぺ返しにあうということもあると話しておられました。仕事は数年縮小しても必ず取り返せるとも。

男性の先生方は頑張れば大丈夫というご意見が多かったです。

また、私のことを強気な部分とものすごく小心な部分があるのが興味深いとおっしゃっておられた先生もいました。

理事の先生からは、数年腰をすえて調査研究をやって英文誌に投稿するのがよいのではと助言をいただきました。

私はこの調査研究は一学問領域としてとらえていますので、先生のおっしゃるように淡々と科学的(社会学的・経済的)に調査研究を進めていくことを考えています。

本日の話では、女性医師問題は勤務医全体の問題であるというお話でしたが、実は医療全体、社会全体の問題であると思っております。医師の側の体制づくりもさることながら、医療サービスを受ける側の問題も考えていく必要があると考えており、今後は患者や患者予備軍である国民全体の医療に対する期待感や健康観・疾病観・死生観などにつき調査したり場合によっては介入したりすることも検討してもよいと思っています。

ところで、私自身が旧来の外科医としての勤務の在り方にこだわりがあることにふと気付きました。昔自分がフルタイムで外科医として働いていた時どおりの仕事の仕方ができないことに焦りを感じているということです。

いろいろな先生方と交流もできましたし、私にとってはとても有意義な会でした。ただ、女子医学生・研修医をサポートする会なのですがその対象である女子医学生や研修医の参加が少なかったように見えたのが残念です。

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