5月 15 2008

防じんマスク・防毒マスク

Published by at 23:48:02 under 産業医

本日は京都産業保健推進センターで行われた「労働衛生保護具の取り扱いについて」という研修会に参加してきました。

主に防じんマスクや防毒マスクの話でした。硫化水素自殺の際に救護者が被害にあうことが最近問題になっていますが、そういう有毒ガスを扱うときは適切な防護(マスク、ゴーグル、防護衣類など)をしなければなりません。また、マスクの着用訓練やフィット感の確認は重要で、適切に使用しなければせっかくの性能がみたされないという話でした。

また、医療者として気になるのはホルムアルデヒド(ホルマリン)です。平成20年3月1日より健康障害発生のリスクが高い化学物質として法規制が強化されました。作業環境測定の実施が義務付けられ、今までは管理濃度が未設定であったものが0.1ppmと定められました。

手術標本は基本的にホルマリンで固定しますので、標本整理室はいつもホルマリン臭がしていて、目は痛くなるし鼻はツーンとするしで手術後の標本整理は苦痛な作業でした。絶対健康に悪いと思っていたので、私にとってはいまさらという感じです。発がん性もあるし、呼吸粘膜の組織変性、化学物質過敏症、喘息やアトピー性皮膚炎などにもかかわっているという報告があります。

今後、換気対策と個人の曝露防止対策の両方が必要になります。部屋の換気システムはプッシュプル型が推奨されます。吹き出し気流と吸い込み気流により一方方向に気流を維持し、効率よく換気を行う方法です。扇風機の対面に換気扇を置くようなイメージでしょうか。

また、個人でも防毒マスクやゴーグルを装着するのもよいのですが、ホルマリンの入った容器をきちんと密閉しておく、ホルマリンの付着した紙などを廃棄するときのゴミ箱は密閉型のものにするなど小さな心がけでもかなり部屋のホルマリン濃度は低下するそうです。

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