9月 10 2009

結核の予防とがんを考えるつどいに行ってきました

Published by at 22:28:35 under 乳癌検診

本日「結核の予防とがんを考えるつどい」で乳癌検診に関する講演をしてきました。
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乳癌の予防について話を聞きたいと思ってきてくれた方々は少々がっかりしたかもしれません。

なぜなら、乳癌にならないためにできることは、節酒・禁煙・運動・脂肪をなるべく取らないようにして肥満にならないようにする、など「普通に」「健康的な」生活を送ることくらいしかないという結論だったので。どうもすみません。

ただし、我々が言う「予防」には一次予防、二次予防、三次予防があります。

特に、一次予防は「乳癌にならないようにする」ことですが、二次予防は「乳癌を早期に発見する」ことです。

乳癌にならないようにするのが難しいなら次の手立てはいかに早く見つけるか、ということです。早期に見つかれば10年生存率も9割以上ですし、小さいうちに見つかれば乳房を温存できる確率が高くなります。

そのためには定期的にマンモグラフィを受けましょう(2年に1回、40歳以上)ということが現時点では医学的に正しいのです。

そしてまた、私が主張するのはどのようなライフスタイルを取っていても、平等に乳癌検診を受ける機会が与えられるべきであるということです。

市民検診、特に集団検診はなかなか自分の都合のよい日程で受診することができず、時間的に融通のきく立場の人しか受けられません。

一方職場の検診でも、乳癌検診が検診の項目に入っているときといない時があります。また、同じ職場で勤務していても、正職員・パート・派遣などの立場の違いにより、福利厚生に差があることもあります。乳癌検診が受けられる人と受けられない人がいるのです(もちろん実費を自分で払えばよいのですが)。

こういう健康や命にかかわるところで格差があるのはよくないと思います。まじめに頑張っている人には公平に機会が与えられるべきでしょう。

久々に人前で話をして少し疲れました。それでもより多くの人がマンモグラフィを受けてくれて、乳癌が少しでも早い段階で見つかるようになってほしいと思います。

4 responses so far

コメント(4) “結核の予防とがんを考えるつどいに行ってきました”

  1. 久保on 13 9月 2009 at 11:12:18

    大変すばらしい講演でした。
    今後もいろんな場所で発表いただきたいと思います。

  2. adminon 13 9月 2009 at 17:24:07

    あとから思うともう少しああすればよかった、こうすればよかったというとことがいくつかあり、汗顔の至りです。

  3. 福野 明美on 19 9月 2009 at 17:48:29

    医療従事者向けでない講演に、あえて参加してみました。分かりやすかったです。一般の人向けにお話しするのは難しいですね。せっかくだからあれもこれも伝えたいって思うと焦点がずれるし・・・
    我が職場もまだまだ検診の婦人科項目には、みな消極的です。今回のお話を頑張って伝えていこうと思います。

  4. adminon 19 9月 2009 at 21:44:53

    コメントありがとうございます。
    不勉強なもので子宮癌検診にはあまり詳しくないのですが、私は1~2年に1回は受けています。乳癌検診は年齢的にまだマンモグラフィの対象にならないことなどから受けていませんが。
    マンモグラフィはその精度管理がかなりきっちりされているので受ける価値が十分にあるということを皆さんに訴えたいということと同時に、訴えるだけではなくどうすれば一般の方々がマンモグラフィを受けるようになるかという受診行動についても調査研究、提案などしていきたいと思います。

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