5月 13 2008

子どもの心肺蘇生法講習会

Published by at 23:27:52 under 妊娠・出産・育児,少子高齢社会,救急

本日は京あんしんこども館というところで小さな子どもの心肺蘇生法講習会に参加してきました。一般向けの講習会で、若いお母さんが20人くらい集まっていました。託児もしてもらえるので集まりやすかったようです。

前半は京都第二赤十字病院の小児科の先生の講義でした。なかなか興味深い内容だったためか、居眠りをする人もおらず熱心に聞いていました。授乳しながら講義に参加しているつわものもいてちょっと驚きました。

1歳から14歳までは死亡原因の第1位は不慮の事故で、その内訳は交通事故、溺水・溺死、窒息などとなっています。いざというときには救急車を呼ぶより先に心肺蘇生をすぐに始めなければなりません。呼吸停止後、何も手当てをしないと4分後の救命率は50%、5分後には25%にまで下がってしまいます。救急車はだいたい平均で5~6分で到着しますがこの時点まで呼吸が止まっていれば救命率は著しく低下します。

講義をしてくださった先生によれば、実のところ病院に到着するまでが勝負だということです。「どの病院に行くか」「どの先生に診てもらうか」ではなく、いかに迅速に蘇生法を行うかが救命できるかどうかの鍵であるということを強調しておられました。この辺は医師として同感です。

その後、赤ちゃんのダミー人形(3ヶ月の乳児だそうです)を使って心臓マッサージと人工呼吸の練習をしました。私は大人の人形では何度か練習したことがありますが、子どもは初めてでした。なかなか良い経験になりました。また、もちろん病院に搬送されてきた成人患者さんに心肺蘇生をしたことは何度もありますが、病院にはいろいろ道具がありますのでマウス・トゥー・マウスの人工呼吸は行いません。

自分の家族ならマウス・トゥー・マウスでも人工呼吸できると思いますが、見ず知らずの人にするのには結構抵抗感がありますね。感染症の問題もあります。念のため私は直接口をつけずにマウス・トゥー・マウスができるように、常日頃、専用のフェイスシールドをキーホルダーとして家の鍵につけて持ち歩いています。

まあ、とにかく30回心臓マッサージをして、2回人工呼吸というサイクルを繰り返せばよいのです。子どもと大人では少々力加減が違うくらいで、基本的に蘇生法自体は同じです。

そのあと、子どもの不慮の事故、特に家庭内で起こる事故についてどのようなことを注意したらいいのかを実際の目で見ることができるモデルルーム(セーフティハウス)を見学しました。風呂場やトイレがいかに子どもにとって危険か、どうすれば事故を避けられるかなど具体的に展示してありました。また、子どもが誤飲して窒息するようなおもちゃにはどのようなものがあるか(直径39mm以下のものは手の届かないところに置かなければならない)、実際に誤飲して日赤病院に搬送されてきた症例のそのおもちゃやレントゲン写真を見ることができました。なかなかインパクトがあります。

このような施設はここにしかないのだそうです。なかなか興味深い施設でした。京都市もユニークなことをするものです。

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