7月 03 2009

結核の予防とがんを考えるつどい

Published by at 22:09:49 under 乳癌検診

9月10日に京都アスニーで開催される「結核の予防とがんを考えるつどい」という催しで乳癌についての講話をすることになっています。

一般の方々を対象に話をするということが今までなかったので、どのような内容でどんな話しかたをすればためになったと思ってもらえるのか模索中です。もたもたとスライドを作成中です。

一般の方々が対象なので、みんなきっちり乳癌検診を受診しましょうね、ということに尽きると思います。しかもそのような話をわざわざ聞きに来られるような意識の高い方々はすでにまじめに乳癌検診を受診されているような気もしますし・・・

そう、啓蒙活動にはその辺に限界があるのです。興味のない人は我々の啓蒙活動の場に顔を出さず、興味のある人だけが集まってくるので、本当に啓蒙したい人にはなかなか啓蒙できないというジレンマがあります。

ピンクリボン活動にも限界があると思っています。東京タワーや京都タワーをピンクにライトアップすることが、いったいどれくらいの人の乳癌検診を受診するきっかけになったのか、いつも知りたいと考えています。

あるいは若い人の乳癌をテーマにした映画やドキュメンタリー番組がタイアップして20代、30代の女性を対象にしたマンモグラフィ検診をしているそうですが、それは医学的に乳癌の死亡率を下げられるという根拠のあるものではないでしょう。

もともと若年者には乳癌の罹患率が低いことに加え、高濃度乳房の人が多いので高齢者と比較して画像上病変を検出することは難しいのです。無症状の若年者に検診マンモグラフィを推奨する医学的根拠はありません。そういうことをきちんと説明した上で納得づくで受診してもらっているのならよいのですが。

(もちろん症状のある人は乳腺外来をすぐに受診するべきですし、無症状の若年性乳癌が皆無であるというわけではありません)

変に恐怖心をあおって不必要な検査を勧めるのではなく、科学的根拠に基づいて効率的な癌検診を提供していくのが我々の責務であると考えています。

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