5月 11 2008

メタボ検診

Published by at 18:21:17 under 産業医

本日名古屋国際会議場で行われた産業保健実践講習会に参加してきました。京都から名古屋までは新幹線で30分あまりなので結構便利です。

日本医師会認定産業医の資格取得のためまたは産業医の資格更新のための単位をもらえる講習会で、かなり盛況でした。

何度も産業医の講習会に参加していると、同じ話題について何度も聞く機会があります。今まで何度聞いてもシステムがよくわからなかった高齢者医療法による特定健康診査(いわゆるメタボ健診)と職場の労働安全衛生法による定期健康診断の違いがようやく理解できました。

今までも事業者(勤務先)は労働者に対して1年以内ごとに1回の定期健康診断を行うことが義務付けられていましたが、これは特にメタボ対策というわけではなく労働者の健康状態を把握したり適切な配置が行われているかを確認したり、過労による疾病などがないかチェックしたりするためのものでした。

平成20年4月1日より、保険者(健康保険組合)は、40歳から74歳の被保険者及び被扶養者(つまり労働者も非労働者も含め、健康保険に加入している一般の全ての人)に対して、特定健康診査(いわゆるメタボ健診)を行うことが義務付けられました。

ということは、40歳から74歳の労働者は定期健康診断とメタボ健診の両方を受ける義務があるわけです。しかし、それでは二度手間だということで、40歳から74歳の労働者については労働安全衛生法に基づく定期健康診断の項目を少し変更してメタボ健診の項目を包括させるようにして、メタボ健診を改めて受けなくてもいいようにしてあるということでした。

なるほど。

今までの定期健康診断では事業主は保健指導を行う義務はなかったのですが、メタボ健診のほうは健診結果に一定以上の異常所見があれば保険者は特定健康指導を行う義務があります。被保健者は医師や保健師などに生活習慣などについての指導を受けるということになります。

この特定健康指導によってメタボやメタボ予備軍が目標どおり減少させられなければ、保険者に対する『後期高齢者医療制度』への国の拠出金が最大で10%減らされ、うまくいけば10%上乗せしてしてもらえるという、保険者にとっては飴とムチつきの制度です。厳しいですね。

健康指導によってきちんと生活を改める人もいれば、指導されても好きなように生きていくぞ、大きなお世話だという人もいます。健康に気をつけていても病気になることはあるし、勝手気ままに不摂生しながら生きていても天寿を全うする人もいます。

ただ、節度ある健康的な生活を送っている人の方が確率的に病気になりにくいのはわかっているのですから、そういう努力をしてみても良いのではないでしょうか。

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