2月 21 2009

小児アトピーの講演会

Published by at 22:57:21 under 医師会,妊娠・出産・育児

本日は京都小児科医会の学術講演会にお邪魔してきました。まったく小児科とは関係ありませんが、医師会の会報でも特に参加資格の指定がなかったのでホイホイ出かけていきました。

効果がある治療法として現在確立しているのは

(1)カルシニューリン抑制性外用薬(タクロリムス)

(2)ステロイド外用剤の長期間欠維持療法

おそらく効果があるであろうという治療法は

(1)保湿剤・・・当たり前すぎて(?)意外ときっちりした論文がないそうです

(2)プロバイオティクス(妊娠後期と生後早期)による発症予防・・・発症してからは効かないらしいです。乳酸菌を大量にとる、というものです。

効果がはっきりしないのは

アレルゲン回避・・・ダニ対策や食事制限など

・・・・もちろん食事によって悪化するものも中にはあるので、それはきちんと調べてから食事制限をするべきで、根拠なく制限するのはよくない。妊娠中・授乳中の食事制限もアトピー性皮膚炎の予防には意味がない・・・・

ということでした。

アトピー性皮膚炎はバリア機能が低下しているので保湿などのケアとステロイド外用によって湿疹をなくすようにしなければなりません。

湿疹のざらざらの部分に黄色ブドウ球菌がいますので、石鹸を使い揉むように洗います。

石鹸により皮膚が中性環境になるとよくないのでよく洗い流す必要があります。

保湿剤やステロイドの軟膏はすりこまずに、乗せるようにうす皮一枚覆うような感じで塗るのが重要なのだそうです。これは目から鱗の話でした。

アトピー性皮膚炎の部分はバリア機能が低下しているので薬を乗せてやるだけですぐに吸収されやすいのでわざわざ擦り込む必要がないのと、分厚くなっている部分の天井に塗るためにそっと塗るのが良いのです。

ステロイドは怖い、という人がたくさんいるので私たちも困る時があるのですが、ものは使いようです。もちろん内服で連用していればそれなりの副作用がありますので注意が必要ですが、正しく外用薬を使っている限りは副作用もそれほど気にする必要はなさそうです。

2~4週間連続塗布して皮疹をなくした後に週2~3日の間欠塗布をします。

皮膚がきれいになったように見えても炎症細胞が残っているのでステロイドを中断すると再発したように見えます。その辺がステロイドが怖がられる一因かもしれません。

ステロイドを怖がって皮疹がひどいままに長期に長引かせておくと皮膚が黒くなります。ステロイドで皮膚が黒くなるというのは嘘です。

大変面白かったので、これからも他科の疾患でも面白そうなのがあったら出かけて行こうと思います。しかも講演会が無料だったので大変お得感がありました。

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