2月 18 2009

お酒と頭部打撲の思い出

Published by at 13:31:25 under 外傷,救急

夜間当直をしていると、お酒がらみの頭部打撲の患者さんを診ることがあります。
酔っぱらってふらふら歩いていて転んだ。酔っぱらってご機嫌でろれつが回らない。

・・・・・出血は大したことはないけれど、内服薬を確認したら抗凝固剤(血が固まりにくくなる薬)を飲んでいるということなので早速CTをとると、 案の定頭蓋骨の内側に少量の血腫を発見。脳外科に連絡し入院してもらいました。

体の外側の出血より、見えないところの出血が怖いという研修医時代のチューベン(オーベンとチューベンの中間医、つまり指導医と研修医の中間くらいの医者)の教えが身にしみついております。

酔っぱらって路面電車に飛び移ろうとして失敗して線路に後頭部を打撲し、裂傷からかなりの出血を認める。

・・・・・あ~それはまたチャレンジングなことで。CTで一応頭蓋内に出血がないことを確認して縫合処置。首から上は血流が豊富なので外傷も派手に出血してびっくりしますが、逆に治りも早いものです。

酔っぱらって「先生美人だね~」などとセクハラ発言を連発するのに適当に返事しつつ縫合。数十針の大手術(?)となりましたがご本人は美人医師の処置にご満悦でした。

仕事帰りに車を運転中、逆走してきた高級外車と正面衝突。相手の運転手は飲酒運転で、反対車線を走っていたパトカーに飲酒運転がばれるのが怖くて逆走してきたという恐ろしい話。小型の国産車で外車と正面衝突して負けてしまった(相手はほとんど怪我がない)そうです。

・・・・・全身の打撲で足や腰や胸骨や顎などの骨折に加えて腹部の打撲による腹腔内出血が見つかり、整形外科を経て外科に。頭部打撲の影響かまた別の原因か翌々日脳梗塞が発覚し、踏んだり蹴ったりの気の毒な患者さんでした。

よくよく考えると、夜間の救急は酔っぱらいがらみの外傷が多かったような気がします(3例目の患者さんは被害者ですけど相手が飲酒運転)。印象に残っているだけなのかもしれませんが・・・ただ、酔っている患者さんは受け答えがおかしくても、酔っぱらっておかしいのか、頭を打っておかしいのかなかなか判断しにくいので要注意です。

日本は酒のみに寛容なのでしょう。私もお酒は好きですが機会飲酒ですから飲まなくても別にストレスはありません。

先日外国で酔態をさらした大臣がおられましたが、本人も気をつけるべきですが(自分が酔った時どんな状態なのかは知っておいたほうが良い)、わざわざ酔っぱらっている時に記者会見をさせなくても・・・記者さんたちも周りの人たちも不親切だなあとふと思いました。

アルコール摂取も適量であれば健康に良いと言われますから、へべれけにならない程度に正しく美しくたしなむのが良いと思います。

One response so far

コメント(1) “お酒と頭部打撲の思い出”

  1. EXILEon 19 2月 2009 at 13:56:25

    薬と言い張っていますが、日ごろ飲む薬であのような副作用がでるものなのでしょうか。頻発するなら自分でも分かるだろうとは思うのですが。
    飲んだら乗るな、乗るなら飲むな、ですね。

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