12月 19 2008

ヒブワクチン発売

Published by at 16:43:57 under 妊娠・出産・育児,感染対策

本日ヒブワクチンが発売になりました。

ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型感染症はのどから入って、脳を包む髄膜、のどの奥の喉頭蓋、肺などに炎症を起こします。欧米では小さな子どもにも有効なワクチンが開発され、この病気は激減しています。

日本ではヒブワクチンが使えなかったのですが、本日より発売開始となりました。

髄膜炎の初期は風邪などと区別がつきにくく、血液検査でもあまり変化が出ないため診断が遅くなりがちです。その後にけいれんや意識障害が出てきます。亡くなる子どもも5-10%いて、脳の後遺症が30%くらいに残ります。のどの奥に起こる喉頭蓋炎も、急速に進行して重症になり、死亡することも少なくありません。生後2か月以上で5歳未満のお子さんは接種したほうがよいそうです。
接種回数は年齢により異なります。

生後2か月から7か月未満は合計4回です。三種混合ワクチンとの同時接種も可能です。7か月から1歳未満は3回、1歳から4歳までは1回です。

国の定期接種になっていないので一回7000~8000円かかります。4回接種として3万円くらいの個人負担ですね。

毎年600人くらいがかかるインフルエンザ菌による細菌性髄膜炎の予防に有効なこのワクチンですが、600人というのは多いとみるか、少ないとみるか。

2007年の出生数が109万人ということですから、国の定期接種にするとすれば年間600人の罹患数の疾患に対して約109万人に注射することになります。コストパフォーマンスとしてはあまり良くないんじゃないかという意見が我々のディスカッションの中で出てきました。

現在は任意接種ですから、「子どものために接種させたい!」と思う親御さんはぜひ小児科の先生と相談なさってください。 今までは注射が日本になかったので選択の余地がなかったかもしれませんが、これからは「予防可能」になったということで、打つ・打たないは親の判断になります。打たないと判断して感染した場合、後悔することになるかもしれませんから、難しいところだと思います。

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