11月 28 2008

歯科クリニックの選択

Published by at 22:51:44 under 感染対策

患者ごとに手袋を交換していない歯科クリニックからは結局逃げてしまいました。次の予約をキャンセルした際、いつに変更するかと聞かれましたが、「もう結構です」とお断りしました。残念ながら理由までは申し上げられませんでしたが。

そこで感染対策をしている歯科クリニックをインターネットで検索し、少々遠いのですが出かけてきました。タクシーで片道20分くらい、約2000円という時間とお金を投資しました。タクシーの運転手さんにはどうしてそんなに遠くの歯医者まで出かけるのか尋ねられましたので、正直に「手袋を替えない歯科は厭なので感染対策をきっちりしているところにわざわざ出向くのだ」と説明しました。すると、確かにその運転手さんのかかりつけの歯科でも手袋を交換していないという証言を得ました。

そもそもわざわざ「当院では感染対策に力を入れています」とHPに載せているところがあるということは、逆に言えば力を入れていないところが多いのではないかと疑ってしまいます。

手袋も直接口腔粘膜に触れるものですが、歯科には他にもたくさんの器械や道具類があります。たとえば、高速回転で歯を削る道具(ハンドピースというそうです)は構造上、唾液や血液の逆流が防ぎきれない構造となっています。私が受診したクリニックではハンドピース・スリーウェイシリンジというものを患者ごとに1本1本交換して滅菌しているということでした。ここまでしているところはあまりないのではないかというお話でした。

自分が医師で、感染対策がいい加減な歯科クリニックから逃げてきたのだとはっきり申し上げた上で処置していただいたのですっきりしました。そして、どうして感染対策に気を配るようになったのかとそこの先生に聞いてみたところ、あっさり、「自分がされたら嫌なことはしないだけです」と言われました。やっぱり嫌なのは私だけではないのですね。

感染対策に気を配っているというだけあってクリニックはきれいだし、可能な限りディスポのものを使用しているようで安心感がありました。手袋すら交換しないところでは他に見えないところがどうなっているのか不安感を掻き立てられましたから(もしかすると実際はきちんとしていたのかもしれませんが・・・)。

さて、私は勉強のために日本歯科医学会が編纂した一般歯科向けの院内感染対策に関する本を2冊amazonで注文しました。

以前、矯正歯科学会の理事の先生は内科の先生が患者さんの体に触るときに手袋をしないのを矯正歯科の先生が患者ごとに手袋を交換しないのと同義のように説明しておられましたが、健常な皮膚と粘膜の違いについて理解しておられないのではないかと感じておりました。

そういう点で、歯科の先生がどのように感染対策を行うべきとされているのか、実情はどうなのかもう少し調べてみたいと思います。

2 responses so far

コメント(2) “歯科クリニックの選択”

  1. EXILEon 29 11月 2008 at 10:30:03

    矯正歯科学会理事の発言は…
    一回生から見ても?ですね。
    どこが汚いか、という感覚は歯科では養われないのですかね?

  2. adminon 30 11月 2008 at 17:07:50

    私たち外科医も系統的な教育を受けているかと言われると難しいところがありますが、とりあえず「一処置一手袋」と習っています。

    また、医師会でも定期的に院内感染対策講習会が開催されており、私もどのような内容か知りたかったので申し込んだのですが定員いっぱいでダメでした。結構人気があるようで、開業医の先生もお勉強されているのです。

    歯科医学会でも同様の講習会をされているのか興味があります。

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