11月 20 2008

麻生総理の発言に対する抗議

Published by at 22:10:46 under 医師の待遇,医師会

平成20年11 月20 日
内閣総理大臣
麻生 太郎 殿
麻生総理の発言に対する抗議
社団法人 日本医師会
会長 唐澤 祥人

昨日開催された全国都道府県知事会議において、麻生総理は医師につ
いて「社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言された。
この発言は、特定の職業を名指しして、根拠なしに差別するものであ
り、激しい憤りを禁じえない。
全国の医師会員を代表して、また国民の一人として断じてこれを認め
ることはできない。総理には、発言を撤回し、誠意をもって謝罪をして
いただきたい。
いま、医療現場は、常識では考えられないほどの過酷な労働環境にあ
る。国民は、医療を受けられなくなるとの不安に怯え、救急、産科、小
児科を中心に医療崩壊が現実化していることは、総理も認識されている
はずである。
日本の医療は、医療現場の献身的な努力と、厳しい現状の中でも国民
が医師をはじめとした医療関係者を信頼してくれることにより、ぎりぎ
りのところで持ちこたえられているのである。
こういう中にあって、総理の発言は、日本の医療を根底から否定する
ものであり、国民を失望させた。
先般の二階経済産業大臣の発言に続き、国政を代表する立場にある総
理のあまりにも認識を欠いた軽率な発言は、耐え難い環境で医療現場を
懸命に守る医師の真摯な努力を踏みにじるものであり、奈落の底に突き
落とされた思いである。
このままでは、日本の医療の再生はますます困難になる。
総理自身が熟考された上で、あやまちを認め、認識をあらためられる
ことを強く求める。

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