Archive for 6月, 2011

6月 30 2011

猛暑

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ここ数日の暑さで熱中症になる人が続出し、29日には4人の死亡者が確認されています。京都でも蒸し暑く日中クーラー無しですごすことはまず無理だと思います。

それにしても今年は原発問題で節電が要求されており、クーラーをつけることを我慢しておられる真面目な方も多いのでしょう。様々な施設でもクーラーの設定温度を上げることになっており、今までなら駅やコンビニなどで少し涼んで体を冷やすことができたのに、それもままならぬ状況です。

幸い私は日中家にいることはほとんどありませんので いわゆる電気使用量がピークになる13時から16時頃に自宅で電気を使うことはありません。待機電力くらいです。我が家で一番電気を使っているのはおそらく洗濯乾燥機ですが、これも朝と番に使用するので幸いピークに時間には当たりません。

私にとって電気を使うなと言うのは仕事をやめろというのに等しいです。電力不足は電気を沢山使う産業ではより致命的でしょうし、電気を使って医療器具を動かしている場合、患者さんにとっても生命線になるかもしれません。

幸い、舞鶴火力発電所1号機が7月中に運転再開できる見込みになったので、関西の電力供給は改善しそうです。原発1基分に匹敵するのだそうです。

この我慢大会のような節電は何とかして欲しいと思っています。熱中症の死者を出さないようにしなければなりません。特に高齢者は暑くても暑さを感じにくくなっており、周りの人間が気をかけていないとなかなかクーラーを使いたがらず(クーラーはからだに悪いと思っている人がほんとうに多い)です。節電、節電とばかり言っていると時流に乗って(?)クーラーを適切に使わない可能性があります。

昼間個人宅でクーラーを使うのが電力供給上問題であるというなら、午後の暑い時間帯はどこか涼める場所で集まってこの夏をやり過ごすという手もあります。自治体は公共のスペースををそういう目的に提供してアナウンスすればどうでしょうか。

それでも、京都の府民だよりによると、府庁の昼休みを13時~14時の電力使用ピーク時に設定したり、企業の節電対策により府民の土日勤務者が増える可能性を勘案して、保育園などに土日の受け入れについて協力を要請したりと涙ぐましい節電の努力をしています。

そもそも一企業に過ぎない電力会社の失敗と国の失策のつけを払わされるのはどうにも腹立たしくてなりません。電気の供給がほぼ独占状態なのに、会社が一企業であるというのも変な話です。特に原発は国家の安全保障上の問題にも直結し、電気はライフラインのひとつであり、 かなり公的な物だと思います。原発を導入するのか、しないのか、原発が故障した場合どうするのか、誰が責任をもって考えてきたのでしょうか。恥ずかしながら私は考えていませんでした。でも、このような重要なことは国が責任をもって日本の将来設計をしていくべきでした。

電力会社がガンガンテレビCMを流していたり、雑誌に広告を出していたりしていたことを考えると、かなりの広告費がマスコミに流れていたと思われます。原発に反対したり、代替エネルギーの開発を進めたりする方向に世論は向きにくかったのであろうと思います。太陽エネルギーはその中でも唯一可能性がありそうに報道されていましたが、逆に言えば一番非効率で可能性が低いので報道が許されていたのではないかとうがった見方をしてしまいます。

とりあえずこの夏を無事にやり過ごすための工夫が必要です。私も日中はほとんど家にいないと言いましたが、休日は家にいることもあります。そんなとき、日中はベランダに水をまいた上でクーラーをかけるなどという涙ぐましい努力をしています。ただ、節約の精神は重要でも、それは小手先の問題に過ぎず、根本的な国の電気政策の誤りについてただしていく必要があります。我々の安全で快適な社会のために。

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6月 24 2011

生活と仕事のマネージメントについて

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家庭を持ちながら仕事を続けるに当たって、マネージメントしなければならないことがたくさんあります。これはかなりの確率で男性よりも女性のほうがマネージメントしなければならない対象が多いと思われます。

まず、勤務時間について。そもそも子どもを預けて働いているので、保育園の送迎の時間で勤務時間が規定されます。誰が何時にお迎えに行くのか。自分でなければ夫か?自分の母親か?ベビーシッターか?そのへんの手配はだいたい母親の仕事になっています。私の場合、配偶者も勤務医なので勤務が不規則で拘束も多く、あてに出来るかと思うとあてにならないことも多いです。

掃除や洗濯は少々後回しになってもいいとして、食事をある程度決まった時間に子どもに食べさせなければなりませんので、食材の確保からいつ何を料理するかにいたるまで考える必要があります。私は週に1回の宅配サービスを利用して、さらにお手伝いに来てくださっている方に冷蔵庫に収納してもらうことにしています。食材のオーダーはもちろんですが、料理は基本的に自分でやっています。食事は体を構成する重要な要素だと考えて、野菜と果物を豊富に揃えておくことにしています。魚も冷凍庫にいろいろ取り揃えていて、適宜使います。京都は内陸なのでお店で買っても冷凍を解凍したものがしばしばありますので、それならいっそ現地で冷凍したものを直前に解凍したほうがいいという考えです。

洗濯は洗濯乾燥機にお任せです。私は洗濯乾燥機で洗えない洋服を基本的に着ませんが、セーターやシャツなどはクリーニングです。シーツは干すのが面倒なのでこの洗濯乾燥機で一気に処理します。まあ、しわしわですが、衛生上問題なければよしとしましょう。この洗濯乾燥機がしばしば故障するので困ります。すぐに修理に来てもらうことにしていますが、最短でも翌日になるので故障した当日はとてもブルーです。それでも、追加料金を払って3年間の無料保証をつけておいたので、これはとても良かったと思います。ただ、先日とうとうその期限が切れました。日々酷使しているので、いつ完全に故障するか心配です。

仕事をしていると掃除はあまりできないとよく聞きますが、子どもが小さくて食後の散らかり方が半端でないことと、私が気管支喘息があるということ、上の子もちょっとのことで咳がひどくなって小児科で掃除をマメにするように言われていることもあり、毎日掃除をしています。私がしている、というよりはお手伝いに来てくださっている方にお願いしています。私が忙しい中適当にするよりもプロにおまかせするほうが綺麗になりますし、私は食事の準備に専念できますので。 このへんは割りきらないとどうしようもありません。

基本的に食器類は食洗機で洗います。寝ている間でも、仕事に出かけている間でも動いてくれるので大助かりですがこれもしばしば故障します。汚れた食器をセットしていざスイッチを入れて出かけようとした瞬間故障のエラーが出たときのブルーな気分といったらもう、口には言い表せません。3年間で4,5回は故障を直してもらいましたがこれも無料保証期間が過ぎました・・・

もっと些細なことのようで重要な問題は子どものオムツの管理です。家にどれくらい在庫があって、保育園にどれくらい置いてあるか。保育園に持って行く場合はオムツにひとつひとつ名前を書いておかなければならないことになっています。うちは年子なのでふたりそろってオムツが必要なこともあり、それぞれがどのサイズで、家と保育園にどれくらいあるか・・・?ということを考えなければならないこともありました。突然昼休みにはたとオムツの数が気になって、Amazonで大量購入するなんてことはしょっちゅうです。Amazonのプレミアム会員なので、早朝にオーダーすればその日の夜8時頃には届きます。あ、っと思ってから注文して届いたときには残りが2枚くらいになっていたなんてこともあってギリギリの綱渡りの時もあります。それでも震災直後の輸送の混乱時を除けば基本的にすぐに届くので便利です。

同様に子どもたちの服をどれくらい家に置いておいて、何枚保育園に持っていくか、洗剤(洗濯用、お風呂用、トイレ用、台所用、食洗機用・・・)、石鹸(入浴用、洗顔用、手洗い用・・・)、シャンプー、おしりふき、トイレットペーパー、と普通の消耗品の補充、、、まあこのへんは当たり前ですね。それでも、保育園の子どもの引き出しに洋服が足りなくならないようぎゅうぎゅう詰めに入れていたら、出し入れしにくいので3,4セットくらいにしてくださいと言われて衝撃を受けたことがあります。ちょうど過不足なくふたり分の洋服を入れておくなんて私の管理能力を超えています、と思わず泣き言を連絡帳に書きこんでしまいました。

仕事に行けば、手術が最優先としてそれ以外の仕事を適当に優先順位をつけてひとつひとつやっていくことになります。検査や処置など時間が決められている仕事はその時間にしかできませんが、カルテ記載や書類書きなどはそれ以外の時間に割り振っていきます。研修医や学生さんの指導もしてあげたいのですが、自分の仕事が後回しになって出来なくなってしまうのでなかなか難しいです。

空き時間があれば手術書を呼んだり手術の動画を見たり、 トレーニングボックスで結紮の練習をしたり、学会の準備をしたり、論文の準備をしたりしますが、こういう自分の勉強のための時間が取れないのが悩みです。まあこれは男性のドクターも医者としての業務が忙しいのは同じなので共通する悩みだと思います。

日々計画的にすごさなければならないのですが、仕事があまり計画的に進められる内容ではなく予定外の仕事がどんどん横から入ってきます。マネージメントしきれないところもありますが、そのへんは周囲の助けを借りながら細々と続けていこうと思っています。

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6月 22 2011

学会活動と論文執筆

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今年は外科学会が震災の影響で中止になりました。誌上開催ということになっていますが、はっきり言えば通常の抄録集にすぎないので、何だか不完全燃焼です。

せっかくデータを出して色々検討してきたのでこのまま日の目を見ないのももったいないということで、論文化の準備をしています。

重回帰分析とオーダードロジッド分析の手法については経済学研究科修士の学生さんにお手伝いしてもらっています。本来このへんの手法も勉強しなければまずいのでしょうが、そこまで手が回らないというところが正直なところです。本日はその解析結果の検討のためミーティングに参加してきました。

重回帰解析とオーダードロジッド分析の結果が必ずしも一致しないところもあってこの種の調査の難しさを感じました。両方が一致すると異なる分析方法でも同じ結果が出たということになり、より強固なエビデンスになるのですが。

あと1ヶ月くらいを目処に論文化の目処をたてようと思います。
また、一方で大腸癌に関して7月は消化器外科学会、8月にはシンガポールでEndoscopic and Laparoscopic Surgeons of Asia (ELSA)で発表予定で、この夏はなかなか忙しいです。

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6月 17 2011

女性医師のキーワードは「早起き」

最近インタビューをさせていたふたりの女性医師の動画編集をしているところなのですが、おふたりとも朝4時とか5時とか早起きなのです。

共通するのは夜は子どもと一緒に寝てしまうことも多く、その分朝は早く起きて夕食の準備をしたり、勉強をしたりしているということです。

私自身のインタビューもアップしていますが、6時半に起きているとかのんきなことを言っていて恥ずかしいです。 言い訳をすれば撮影時期が去年の12月で、うちの子どもたちがまだ小さくて夜泣きをしたり咳をしたりして何度も起こされていたので、、、ということにしておきたいです。最近は心を入れ替えて私も早起きをすることにしました。

4時というのはなかなか無理なので、5時起床をとりあえず心がけています。夕食のおかずを作ったり、メールの処理をしたりしています。本当は手術の動画でも見たいところなのですが、そうするとやはり4時起床くらいになってしまいそうです。

そういえば今年の年賀状に、3人の子持ちで小児科医をしている大学時代の同級生が、「5時起きで頑張っています」と書いていたなあと思い出しました。子どもと一緒に寝てしまって朝もめいっぱい寝ていた私はちょっと甘かったです。

それでも私は夕食は何品か先に用意しておいて、それらを食べさせつつさらに何品か料理する、というパターンを編み出しました。夕方お迎えの時間ぎりぎりまで働いて、子どもたちをピックアップして家に連れ帰ってからすぐに食事にしないと今度は入浴や就寝の時間がどんどん遅れていきますから、夕食の時間は遅くとも18時30分開始にしなければなりません。

子どもたちが食事をしている間におかずを用意できるようになったのも、食事の介助の必要がなくなってきたからで、これも子どもたちがすこしずつ大きくなっているから可能になったワザです。 また、この忙しい時間帯にベビーシッターさんに来てもらってお手伝いをしてもらっているというのも大きいです。

そうやって15分、30分と夕方の勤務時間を伸ばしてきました。多分そろそろ限界で、今以上遅くまで働くのは無理そうですが。

こういう仕事と家事・育児のマネジメント方法についてはやはりいろいろな人の経験や知恵を集束していくことが大事だなあと思います。

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6月 09 2011

平成22年度事業報告

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この会はNPO法人なので、年に一度の事業報告と会計報告を京都府に提出しなければなりません。3月が年度末なので、年度末から3ヶ月以内、つまり6月末が締切りでした。

なかなか忙しいですし、そもそも会計だなんて全く専門外なので手をつけようとしてはつけられずにいたのですが、法人としての義務は果たさなければなりません。先日NPO法人向けの無料税理士相談会に行ってきて書類の作り方を聞いてきたので、昨日一気に作成して郵送してしまいました。

法人としては規模が小さいと思うので収支もそんなに多くないのですが、慣れない作業に難渋しました。どこで公開されるのかはわかりませんがこれらの事業報告や会計報告は公開されることが法律で決まっているのだそうです。

大仕事を終えてほっと一息です。

 

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6月 03 2011

16年ぶりの解剖実習・・内陰部動脈って?

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本日は手術の予定もないので、午後から学生さんの解剖実習のお手伝いに行ってきました。今の学生さんは2回生が解剖実習をされるそうですが、私は3回生の時に解剖実習をやって以来なのでかれこれ16年ぶりになります。

今回は骨盤の解剖ということで、直腸周囲の解剖を私自身も勉強するつもりで(学生さんのお手伝いというよりは自分のため?) 張り切って行ってきました。

16年前と違うのはホルマリンの管理が厳しくなってホルマリンをプッシュプル方式で回収していたためあまりホルマリン臭がしなかったことです。

私は16年前自分が解剖したご遺体がどんなふうだったのか今だによく覚えています。 たぶん今の学生さんたちも一生忘れないと思います。

内陰部動脈や下直腸動脈、Alcock管あたりの解剖を細かく見ることができました。マイルズの手術の時、お尻の側からの解剖が重要になるのですが、私は術者としてマイルズの手術をしたことがないのでそういう細かい解剖の知識がまだ不十分です。また、さらに言うと、そこまでの細かい解剖まで記載した手術書というのもあまりありません。

また、腹腔側から骨盤神経叢を見たり、直腸の手術の時の剥離層を確認したりもしました。

学生さんに「鼠径管はどこですか」という質問をされて、一緒に出かけていた外科のドクターが一生懸命答えるのを聞いていました。人に教えるのはなかなか難しいものですが、スラスラと答えていたのでさすがだなと思いました。

なかなか勉強になったのでもう少しいたかったのですが、緊急手術があるということで2時間くらいで病棟に戻ることにしました。勉強も大事ですが、仕事も大事です。勉強を仕事に還元し、仕事で興味を持ったことを勉強し、と常にフィードバックが必要です。人間一生勉強だなあと思います。

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