Archive for 7月, 2010

7月 30 2010

日本医学教育学会:発表

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本日、日本医学教育学会に参加してきました。

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もちろん、発表してきました。タイトルは「勤務継続のための女性医師支援から戦略的女性医師支援へ」です。

女性医師が仕事を続けられないなんてことは今の時代にはありません。 外来業務だけとか、パートタイマーとか、いろんな形で仕事を続けていくことはできます。

これからはいかに評価を受けていくかが重要です。他の演者が研修医のアンケートで男性より女性の方が自分自身の技術習得を低く評価しているという報告をしていました。私が3月に実施した京大病院全医師対象のアンケートで、男性医師の方が自分の労働量や技術に見合った報酬をもらっていないと報酬に対する執着が強い傾向が見られました。4月の外科学会でも、女性医師はたいてい夫が医師なので仕事が出来れば給料はなくても良いかもしれないなどととんでもない発言をしたフロアの発言者がいました。(夫の職業と自分の労働は全く独立したものであり、夫がいくら給料をもらっていようとも妻の報酬には関係ないはずです。自分の労働や技術料を安く買い叩かれて平気なのであろうか、プライドはないのであろうかと感じました。はっきりいっておこがましい話です。)
女性医師が自分を低く評価してしまうのは何か卑屈になってしまう原因があるに違いないのです。

女性医師が誇りを持って仕事を続けていくためにはそれなりの待遇が必要です。
もちろんそれは男性医師にも同様で、さらにいえばすべての労働者に共通することだと思います。

すべての発表が終わった後、演者どうし名刺交換したり写真をとったりしました。東京医科大学の先生が、私の視点は正しいと同意してくれたのがうれしかったです。先生は3年くらい前から同様のことを主張されていたそうなのですがだれもうけいれてくれなかったのに、今日の私の発表はフロアにも比較的受けが良かったのが感慨深いとおっしゃっていました。

何か協力して動けるといいのですが・・・

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7月 28 2010

メディカルカフェ@町家

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メディカルカフェ@町家のご案内をします。

このプロジェクトは先日もご紹介したとおり、左京区の大学と地域の相互交流促進事業の支援対象事業に、採択されたものです。10万円の助成金と京都市の後援と左京ボイスという市民しんぶん左京区版で1回だけ広報してもらえます。

とはいえ、まだ場所しか決まっていないのですが・・・近日日程とテーマを決めて広報の準備に入ります。
コンセプトとしては、左京区内の町家(普段は飲食店として利用されているのを営業時間外に借り切る予定)で少人数制の医療・医学に関する市民講座を行うというものですが、講師と聴衆という関係ではなくちょっとしたミニレクチャーの後にお茶を飲みながらわきあいあいとディスカッションをするというものです。

これは演者にとってもハードルの高い仕事です。学会発表等とは違い、自分の専門分野をいかに一般の人達に分かりやすく伝えるかというトレーニングです。ある意味で普段自分が患者さんに上手に説明出来ているかという試金石になります。また、参加者にとっても何らかの質疑応答をすることを要求されますので、自分が理解できるように説明を求めるなり、真剣に話題についていく努力が必要になります。

とはいえ、町家というほっこりした空間でおいしいお茶とお菓子をいただきながら和気あいあいとすすめるので「町家」+「ランチョン効果(人は食事中に関わった人物や物事に対して好印象を持ち、説得されやすくなる)」という空間心理的なことも考えております。

また詳細が決まり次第お知らせいたします。

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7月 21 2010

家電の重要性

久々に洗濯機を洗濯しようと専用の洗剤を放り込んで洗濯をはじめてしばらくすると、なんと、こびりついていたゴミがたくさん出てきました。よしよし、と思ってしばらくするとあまりのゴミの多さに排水口がつまってしまい、大パニックになりました。

我が家で毎日フル回転、一番の働き者の乾燥機付きドラム式洗濯機はうちの生命線にも等しいからです。 夏の暑い時にタオルやら着替えやら、山盛りです。

サービスセンターに電話すると3日後まで修理に来てくれないということで大騒ぎです。3日間どうやって着るものを確保するか・・・手洗いか、コインランドリーか・・・ こまめに洗濯機をきれいにして置かなかった私が悪いのは重々承知していますが、洗濯機にはあまり空き時間もなく動いていましたし、毎日使うもののメンテナンスに3日もかかるというメーカーの怠慢を恨んでみたり・・・

仕事をする上で高機能家電は重要です。他に貴重なのは食洗機でしょうか。

それにしても本日の洗濯どうしましょう・・・

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7月 20 2010

「左京区 大学と地域の相互交流促進事業」認定式

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左京区役所で行われた「左京区 大学と地域の相互交流促進事業」認定式に出席してきました。

応募12団体中、5団体が採用されたということで、2.4倍の倍率を突破!ということになります。まずまずでしょうか。

10万円の助成金と市民しんぶん左京区版(左京ボイス)での広報と京都市の後援または協賛がつきます。

今日の認定式もたくさん写真撮影されたので、広報に使われるのだと思います。式にふさわしい服装で、というドレスコード指定がありましたので暑い中スーツを着て出向きました。

京都府立大で子どもの食育や妊娠中の母体の栄養などについて市民講座を行うという京都府立大の団体の代表の方と名刺交換をしてきました。どこの町家でするのかなどご質問もいただきました。

正式に物事が動き出しましたので、頑張って準備をしなければなりません。皆様のご参加、ご協力をよろしくお願いします。

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7月 15 2010

医師のワークライフバランスに関する調査結果

本日、今年3月に実施した京大病院医師のワークライフバランスに関する調査研究の集計について経済研究科の共同研究者たちとディスカッションをしてきました。

京大病院医師の全体的な傾向としては、診療環境や診療の質については概ね満足しており、個人的には向上心が強いが、労働時間が長すぎて過労傾向にあること、報酬については大いに不満を持っていること、また研修医は十分トレーニングを積む機会がないと感じていることなどが挙げられます。

概ねプロフェッショナルとしての誇りを持って働いている集団であると言えそうです。ただ、そのプロフェッショナルに対して十分な待遇が与えられていない可能性が示唆されます。

プロフェッショナルの語源は、“profess(宣誓する)”という言葉からきており、神に対して告白、宣誓した人や神の託宣を受けた人を指していました。つまり、最初は聖職者のみを指し、それが裁判官や医師に広がったそうです。「神に誓いを立てなければならないほど厳しい職業である」という意味で、高い倫理観と社会的規範を持たなければならない職種と言えそうです(最近ではアマチュアに対するプロ、という安易な言葉になってしまっていますが)。

医師が高い倫理観と社会的規範を維持するためには、継続的な教育とある程度の待遇(貧すれば鈍す)が必要なのではないかと感じています。

教育、というのは診療技術や最新の医学知識ももちろんですが、社会や経済、疫学、世の中の動向なども含めて知る必要があると思います。そうしなければ社会的規範の構築がかなり偏ったものになってしまいます。そもそも医師は忙しすぎて診療現場以外で社会とつながることが少ないです。

また、長時間勤務の制限による睡眠時間の確保、ある程度の報酬保証によるアルバイト減も必要です。アルバイトに行けばその分労働時間が増えますし、留守中の研修医の指導がおろそかになります。医療安全上も大いに問題だと思います。
(私の大学病院での手取り報酬が月額12-15万円くらいです。週4日勤務で当直や時間外をつけていないことと、部分休業により勤務時間を1日あたり1時間15分短縮していることもありますが、それにしても生活できる金額ではありません・・・そもそも子どもふたりの保育料が月額11万円ですから)

大学病院は特殊な世界なので、一般的な話をするために今後このような調査研究を広く行おうと思っています。私は京都府医師会勤務医部会幹事をおおせつかったので、そういう場でも展開してみようかな、と考えています。

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7月 10 2010

ホテルでの過ごし方

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今回は2年半ぶりの東京泊でしたが、やはり東京に来て思うのは東京の夜景は心を高ぶらせるものがある、ということです。ふだんはつましい生活をしているのですが、東京泊の時はちょっと張りこんで高層のホテルに滞在することにしています。特に駅の近くだと高層階でないと電車の音がうるさいです。今回は37階の部屋でした。東京駅のすぐ近くでしたがとでも静かでした。

いつもと違う環境で、普段時間がなくてなかなか読めない本を読んだり、トレーニング用の手術のDVDを大画面で見たりしました。

今日は朝からホテルのプールでちょっとだけ泳いでから講習会に参加しました。本当は昨夜泳ごうと思っていたのですが、ひとりで東京駅周辺で夕食を食べようとしてもなかなか適当な店が見つからなくて放浪することになり、かなり時間をロスしてしまいました。

丸の内の建物群を眺めつつ15分位さくっと泳いできました。私は幼い頃小児喘息だったのでスイミングスクールに通っており、溺れない程度に泳ぐことができます。いつも旅先のプールで泳ぐのを楽しみにしています。

あまり長く泳がなかったのは、眠くなるからです。夜ならそのまま寝てしまえばよいのですが、講習会で爆睡するのもよろしくありませんので。

今月末に医学教育学会で発表するので、もう一度東京に行くことになっています。東京はなんとなく自分を励ましてくれるというか、向上心を呼び覚ましてくれる感じがするところです。住みたいとは思いませんが、時々出かけていって刺激を受けてきたいと思います。

京都は帰ってくるとほっとするところですが、、、刺激的とは言いがたいですよね。

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7月 08 2010

産業医講習会(日本医師会)

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日本医師会主催の産業医講習会に参加しております。2日半、日本医師会館に缶詰で、朝から夕方まで講義を聴かなければなりません。

日本医師会館は駒込にあります。ちょっと東京駅からは遠くて地方からの参加者には不便です。それより、こういう講習会っていずれE-learningになっていくべきでしょうね。

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連続して2日半缶詰になる理由が何処にもありません。2時間ずつくらい何コマかとれば良いと思うのです。途中でチェック項目やその回答などを加えてちゃんとお勉強しているか確認すれば良いでしょう。

この講習会は産業医の資格更新のためのものなので、集まっている人たちはすべて産業医ということになります。実はこの講習会に全て参加すると労働衛生コンサルタントの筆記試験が免除になるというのが「売り」なんですね。地域の医師会主催などの講習会を受講しても産業医更新の単位はそろいますが、この労働衛生コンサルタント筆記試験免除ということにはなりません。

法律や制度上の話はやはり苦手なのですが、メンタルヘルスに関する精神科の先生が講義はこまごましたところまで興味深く話を聞きました。

最後に質問というか提言で、最近メンタルヘルスに関する対応が求められるが、本当に厳密に診ようとすると精神科のドクターしか仕事ができなくなってしまう。医師会として企業側に精神科以外の産業医もメンタルヘルスに関して勉強しているのだということを訴えて欲しいという発言がありました。

実際私も産業医の仕事の話があるたびにこのメンタルヘルスに関して細かく聞かれます。精神科医と同等の力量があるかと言われれば、ないと言わざるをえません。 職場のメンタルに関するプライマリケア医として、精神科医へのゲート的役割を果たせればそれで良いのではないかと思っています。

ケース検討みたいなE-learning教材を作れば勉強になるのに、と思っています。

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7月 03 2010

第4回かもがわ漢方研究会報告

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本日、第4回かもがわ漢方研究会を開催しました。大雨にもかかわらず、20名程度の参加があり、なかなか盛会でした。

秋田大学より皮膚科の蓮沼直子先生をお招きしてご講演をいただきました。いかゆみを伴う皮膚疾患、抗癌剤投与時の副作用であるhand-foot syndromeに対する処方例につき詳しくご説明をいただきました。

分子標的薬スニチニブによるhand-foot syndromeに対し、桂枝茯苓丸と柴苓湯の処方が効果的であったという症例を提示されました。

スニチニブを私が患者さんに処方することはありませんが、他の抗癌剤でもhand-foot syndromeを起こすことはありますので、応用可能かもしれません。

次に休憩を挟んで京大薬学部の伊藤美千穂先生より桂枝茯苓丸や補中益気湯に含まれる生薬の解説をしていただきました。クリアな説明は分かりやすくて参加された先生方にも公表だったようです。また、フィールドワークで桂皮の産地であるベトナムを訪問された時の写真をたくさん見せていただいて、生薬のトレーサビリティを果たした気分になりました。途中で桂枝茯苓丸と補中益気湯の試飲もしました。

生薬は農産物なのでどうしても質の均一性などが問題になります。個人的には栽培時の農薬なども気になるのですが、漢方薬に含まれる生薬がどこでどのように生産されているのかというのはなかなか確認することができません。 伊藤先生に質問したところ、質の均一性を担保するために、あちこちの産地から取れた材料を混ぜてしまうのでトレーサビリティはなかなか厳しいようです。

また、ツムラのエキス剤がほとんど1包7.5グラムになっている理由が判明しました。生薬のエキス成分が厚生労働省で定められた量になるようにした上で、何とか飲みやすい味にするために乳糖を加えてちょうど7.5グラムにしているのだそうです。従って、どうしてもまずくて飲めない、7.5グラムではまだ乳糖が足りない処方についてはさらに加えて全体を9グラムにしているものもあるそうです。

次回は11月頃を予定しています。屠蘇散を作ろうかという企画もあります。企画が盛り沢山で時間がかなりタイトになるのですが、ディスカッションの時間もとっていきたいと思います。

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