Archive for 6月, 2010

6月 29 2010

申請書作成

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最近、研究やこの若手医師の会の活動に関する申請書の作成に追われていました。実は明日締切りの共同研究の申請書もあります。。。。京都大学学術情報メディアセンターコンテンツ作成共同研究に応募する予定です。

申請書作成はとても面倒な作業なのですが、もちろん助成金や研究費をもらうことを期待している以上、研究や活動内容に関する価値を認めてもらわなければなりません。

また、申請書を作成している過程で見えてくるものもあります。漠然としていたアイディアを具体化させる作業でもあります。
申請しても結構落ちます(笑)。それでも出さなければ通らないので、落ちてもめげないメンタリティが必要です。

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6月 21 2010

咳がおさまりました

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先月末に風邪を引いた後、2週間以上空咳が止まらなくて時として発作のように出ていたのですが、ふと思いついて麦門冬湯を飲んだらかなり楽になりました。1,2回の内服でほとんど咳が出なくなったので、とてもうれしいです。私には合っていたようです。

実はずっとまじめにステロイド吸入をしていたのに咳がおさまらなかったのでこのまま治らなかったらどうしよう、と思っていました。一応いろいろ検査をして結核などの感染症ではないことはわかっているのですが、「感染症ではありません」という看板を背負って歩いているわけではないので、周囲の目が気になります。

念のため飲み続けて5日になりました。手術中に咳が出ると手元が狂うので、仕事の時は咳をコントロール出来ないと大いに困ります。

ただ、咳がおさまってからも新病棟の「新築の匂い」をかぐと時々咳が出ます。 化学物質過敏症というほどではないにしろ、多少の刺激にはなるようです。

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6月 17 2010

プロジェクト始動

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「左京区 大学と地域の相互交流促進事業」に申請していた我々のプロジェクトが採択されることになったと本日左京区総務課より電話で連絡をいただきました。

NPO法人京都の医療を考える若手医師の会と、京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」男女共同参画ユニット大越プロジェクトとの協働事業になります。さらに京都市後援つきです。

詳細は追ってご紹介させていただきます。左京区民の皆様のご参加をお待ちしております!

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6月 16 2010

模擬中医協(ディベート)

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本日、京都大学医学研究科社会医学系の医療評価に関する講義のディベートに参加してきました。

厚生労働省の医系技官の方が講師として招かれ、その指導のもと今年度の診療報酬改定の会議を模したディベートが開催されました。
今年度のポイントは詳細な明細書を発行することが義務化されたことで、この件について議論を交わしました。
診療側(医師会や病院代表など)、支払側(保険者など)、公益側の三者に分かれて意見を述べ合うというものです。もちろんディベートなので発言者個人の意見を問うものではなく、所属するグループの意見を代弁しなければなりません。

私は支払側のグループの隅っこでみんなの意見を聞いていたのですが、ジャンケンに負けて代表して発言することになってしまいました。

我々の意見としては
(1)患者(消費者)の知る権利の尊重
(2)過度の請求のチェックが可能である
(3)患者への教育効果

等を挙げました。原理主義的に言えば(1)には逆らえないはずです。

診療側の意見としては、
(1)時間及び金銭的コスト
(2)診療内容についての説明責任はあるが、明細書の内容についての説明責任はないのではないか
(3)レセプト用語がわかりにくい
(4)患者が特定の診療行為を拒否してしまい、最善の治療ができなくなる可能性がある

などという意見でした。

意見はまとまらず、公益側の裁定により、

(1)明細書の内容について問い合わせできる第三者機関を設ける
(2)インターネットで明細書内容を照会できるようなシステムを立ち上げる
ことにより、明細書発行義務化をすすめていく

ということになりました。

私も含めて支払側のグループに入った人たちの中には医師が数人いて、なんとなく診療側の意見にうなずいてしまい、強い反論ができない感じでした。ただ、患者の知る権利という原理原則には抗えません。

それにしても、自分の個人的な意見に引きずられずにディベートをするのは難しいです。こういうロールプレイの難しさを感じました。

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6月 15 2010

京都大学における男女共同参画に資する調査研究研究ユニット

京都大学における男女共同参画に資する調査研究(2010)研究ユニットが決定し、女性研究者支援センターのHPで公表されています。

グローバルCOE親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点のHPにも出ています。

3年目の採択なのでさらなる向上を目指して今回は医師の勤務体系と医学教育という二本立ての研究テーマになっています。

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6月 13 2010

はやぶさ最後の日

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はやぶさが予定通り日本時間6月13日22時50分過ぎに大気圏突入を果たしました。リアルタイムで今か今かと見ていたら、はやぶさの最後の光を見ることができました。
予定より3年長引いた旅の総距離は、約60億キロ(月への往復約8000回に相当)に達しました。長旅も長旅です。

テレビを付けていても全くはやぶさの実況中継などをやっていないので腹を立て、JAXAのホームページをいろいろ見ようとしましたがアクセスが集中しているためかなかなか繋がらない・・・さらにネットで探していたら和歌山大学が実況中継をやっていました。実はリアルタイムでは映像と音声がとぎれとぎれであまりはっきりと見ることが出来なかったのですが、録画された動画をもう一度見るとはやぶさの最後の光の軌道をはっきりと見ることが出来ました。(2分59秒から佳境)
何だか涙が出そうでした。7年間も宇宙を旅をしてきて地球の大気圏まで帰ってきたけれど地上にはたどりつけないというのは何だかけなげで・・・

それにしても、ツイッターでどんどんチャットと言うかメッセージが入っていますが、私と同じようにこの瞬間をテレビでは流していないことに怒っているものがいくつかありました。テレビなんて役立たず!申し訳ないけれどサッカーよりこっちのほうがよっぽど面白いのに。また、JAXAが事業仕分けに引っかからないように願うとも。

実は、「はやぶさ2」は重要な局面を迎えています。来年度予算に「はやぶさ2」予算が入るかどうか、という問題です。
宇宙開発は国際的な競争です。決して2番煎じになってはならないのです。

たとえば、「はやぶさ」のイオンエンジンを作ったのはNECなのですが、今回のはやぶさ地球帰還成功によりその技術の確かさが証明されたことになります。世界に誇る技術をもって世界市場に打って出ることができます。

後はカプセルの回収と中の分析ですね。サンプルは採取できていないのではないかと私は思っていますが、それはそれで次のチャンスに生かせれば良いと思います。

はやぶさが大気圏突入直前に撮影した写真はなかなか示唆的です。

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私はパソコンのデスクトップに貼りつけました。

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6月 13 2010

抗加齢医学会総会と専門医試験

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抗加齢医学会総会に参加してきました。

食で老化の予防は可能か?という白澤卓二先生のお話のちょうど途中から聞くことができました。

カロリーリストリクション(カロリー制限)により、老化予防が可能であるという話は以前講習会でも聞いたことがあります。(白澤先生とはその時に名刺交換をさせていただいたのですが、たぶん先生は私のことは全く憶えていないでしょう。)また、細胞が分裂するにつれてテロメアが短縮していくのですが、それをレスベラトールがサーチュインを活性化することで抑制するという話題でした。

レスベラトールはブドウの皮に多く含まれているので、赤ワインが健康にいいというのはこの点からもある程度説明がつきます。(ただし、アルコールも過量になると特に女性では癌のリスクが高くなるので要注意ですが。)

また、白人女性を対象にした研究でテロメアが1年に27bpずつ短くなっていくこと、 肥満女性は240bp平均で短いということ、1パック/ 日×年の喫煙でさらに5bpずつ短くなるというランセットの論文を紹介されました。つまり加齢によりテロメアが短くなっていくこと、肥満と喫煙でさらに短くなる(加齢が進行する)ことがわかります。

また、先生自身がマクロビのレストランをプロデュースされているのですが、すべての食材を無農薬、有機のものにしようとしてどんなに努力しても無理で、95%位にとどまっているという裏話(?)も聞くことができました。我々が普通に近所のスーパーで買物をしているのでは、農薬や添加物がたくさん含まれたものしか食べられないでしょうと。

現実は厳しいです。

14時から専門医試験があるので、そのあと少し勉強をしてからランチョンセミナーに行きました。例の楽しみにしていた抗加齢弁当です。

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今までのあちこちのランチョンセミナーのお弁当の中 では最も健康的だったと思います。一番高くついてるんではないでしょうか。ただし、あまりお腹がふくれた感じがしません・・・カロリーリストリクションは厳しいです。

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ランチョンセミナーはプラセンタ療法の話でしたが、これは全く面白くありませんでした。最初の演者はこれから自分たちが研究していきたいのであまり詳細を語りたくないと言う冗談か本気かわからないことを言うし、2番目の演者は時間が押しているせいもあってスライドを飛ばし飛ばしで内容が全く良くわかりませんでした。また、更年期障害の患者さんで癌などのためにホルモン補充療法ができない場合にプラセンタ療法を用いる可能性を考えているが、プラセンタにより癌が進行することを心配しなくてもよいか、というような質問に対して、「自分の父親がクリニックで30年以上プラセンタ療法をやっているが、癌患者で癌が進行したということはない」と返答していました。それってあんまり科学的な答えではないし、理論的に考えれば、さまざまなサイトカインや成長因子が含まれているプラセンタが癌を進行させる可能性はやっぱり否定出来ないのではないかと思ってしまいました。

プラセンタっていえば聞こえはいいですが、「胎盤」ですからね。ヒト由来の製剤である以上感染症のリスクとか完全に避けられるものなのか、この辺は私も情報不足です。

自分の胎盤を冷凍保存しておくというのがいいのではないか?と思っています。自分の胎盤ならアレルギーや感染のリスクはコンタミでもない限りクリアできます。胎盤は胎児側の組織ですから子どもの将来のために取っておく、という親の判断で。

その後試験勉強をしようかとも思ったのですが、せっかく学会に来たので話を聞くべし、と思い、ビタミンD話を聞きに行きました。ビタミンDは食事からの供給と紫外線(UVB)によって皮膚で合成されるものとふたつの経路があるのですが、なかなか食事からでは不十分だといわれています。

ビタミンDはカルシウムの吸収に重要であるのみならず、欠乏すると多発性硬化症、I型糖尿病、大腸癌、乳癌の発生頻度が増えると報告されています。

皮膚のアンチエイジングのためには紫外線を避ける方が良いのですが、ビタミンDのためには紫外線をある程度浴びる必要があるというジレンマがあるわけです。

特に若い女性は紫外線を避ける傾向にあるし、ビタミンDは母乳に移行しにくいので母乳栄養児は完全にビタミンD欠乏の状態にあるというデータが示されました。

夏から秋に生まれた赤ちゃんは比較的ビタミンDが充足しているのですが、冬生まれだと不足しがちになるということも示されました。

一番良いのは紫外線を避けつつビタミンDを経口摂取することなのですが、日本では残念ながら安全なビタミンD製剤(医薬品)がない(活性型ビタミンDは過剰になると腎石灰化などの副作用がある)ので、サプリメントをとるしかないのです。サプリメントは医薬品ではありませんから、やはり医師としては信頼しきれないところがあります。

時間を割いて聞いた価値があると思える話だったので満足しました。

そして試験に望みました。問題は全部で100問で、時間は120分でした。

問題は回収されてしまったので正確なことは言えませんが、テキストのセルフアセスメント問題と会報についてくる問題をやっておけば8割は取れると思いました。私はちょっと勉強不足だったので微妙なラインです。

抗加齢医学会というと私の専門分野である消化器外科、今は特に大腸グループなので大腸外科と関係ないように思われるかもしれませんが、しっかり試験に出ていました。正確な文章ではありませんが、例えばこんな感じでした。

間違っているものを選べ。

a. 大腸癌の死亡率は年々増加している

b. 女性の方が男性よりも死亡率が高い

c. 大腸癌は粘膜から発生する

d. 粘膜癌でも転移をする

e. 直腸癌よりも盲腸癌の方が症状が出にくい

さすがにc, d, eはすぐに分かりましたけど、a, bはどうだったかな~としばらく考えてしまいました。答えは多分bだと思うのですが、、、

運動によりリスクが減るものを選べ。

a. 結腸癌

b. 胃癌

c. 膵臓癌

・・・・・・・と消化器系の癌が続いていたのですが、これは結腸癌で決め打ちです。運動でそのリスクを下げることが確実といわれているのは結腸癌だけです。意外とエビデンスのある癌予防はないのです。(もう一つ確実なのは乳癌に対する授乳、です。)可能性が高いといわれているものはほかにも幾つかありますが、確実、というエビデンスレベルの高いものはテキストによればこの二つです。

しかし、糖尿病の診断基準とか、正常圧緑内障のこととか、専門外で勉強不足だった分野は難しくてわかりませんでした。何点で合格なのかわからないのでかなり不安です。

アンチエイジングも「病的な老化を防ぎ、健康長寿を達成する」という目的で可能な限り科学的根拠に基づくのであれば大いに進めて良いと思っています。従って、怪しげな健康情報、健康食品に惑わされないように勉強することは必要です。また、「癌になってから治療をする」立場の外科医ではありますが、癌になりにくい生活を指導・提案してもよいと思います。

短い時間でしたが満足して帰ってきました。 来年も京都で開催されるので、また参加したいと思います。

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6月 10 2010

車座フォーラム

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京都大学女性研究者支援センター主催の車座フォーラムに講師として参加して欲しいというご依頼をいただきました。

車座フォーラムとは高校生を対象に、大学や企業の研究者として活躍したいという高校生を大学に招き、教員、院生・学部生と直接対話する会です。
昨年の車座フォーラムはこんな感じだったそうです。

私は純粋な研究者とはちょっと違うのですが、医学部受験を考える女子高校生からすると興味深い対象になるのだと思います。希望に充ち溢れた学生さんに厳しい現実を伝えるのは難しい作業ですが、私が役に立てるならとお引き受けすることにしました。

・・・今日の午後からの手術は午前の手術が長引いたために私の勤務時間内に始まりませんでした。私は手術に全く関与することなく帰ることになりました。熱のある子どもを母に見てもらって出勤したのに、なかなか一人前の外科医として機能しておりません。

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6月 09 2010

はやぶさ探査機の地球帰還

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はやぶさ探査機の地球帰還予定は6月13日で、あと4日になりました。
はやぶさ本体は大気圏突入により燃え尽きてしまうのですが、小惑星イトカワの試料が含まれている可能性があるカプセルは13日深夜(日本時間)、オーストラリア南部・ウーメラ砂漠内の目標地域(百数十キロ×数十キロ)に落下する予定です。なんだかわくわくします。

こういう夢のある研究は少々お金がかかっても国をあげて取り組んでもらっても構わないように思います。
色々なトラブルを乗り越えて、任務を果たしてきたはやぶさと、スタッフの方々には敬意を評したいと思います。はやりの動画をここでも紹介しておきます。完全に正確な内容、というわけではありませんが、面白く作ってあると思います。

大気圏突入の際に燃え尽きるはやぶさの軌道も、地球に衝突する可能性のある小惑星の軌道予測システムの開発に役立てられるのだそうです。

研究者としては、やはり人々に夢を与えられるような仕事をするべきですね。
満身創痍のはやぶさは無事にカプセルを地球に送り届けられるのか、カプセルは無事に回収できるのか、そしてまたカプセルの中にイトカワの試料が入っているのか、、、

科学技術はやはりナンバーワンを目指さなければオンリーワンにはなれないと思います。

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6月 08 2010

手足口病

京都では手足口病が流行しています。もともと夏に多い感染症で、乳幼児によくみられるありきたりの病気です。

手のひら、足の裏、口内に水疱が発生することから手足口病というのですが、英語でもHand-Foot-Mouth diseaseといいます。口蹄疫と同じような病名ですが、ウィルスは別のものです(家畜感染症の口蹄疫はヒトには感染しません)。

原因となるウイルスに、コクサッキーウイルスA16やエンテロウイルス71などがあります。京都でも、他のウィルスよりも急性脳炎など中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いといわれるエンテロウイルス71が分離されています。まあ、夏風邪のようにありふれた病気ではあるものの、場合によっては重症化するので子どもが手足口病になった場合は神経質にならない程度に観察しておく必要があるということですね。

発症初期に38度前後の発熱を伴うことが1/2 ~1/3 程度にみられますが、殆どの場合経過観察するのみで十分です。

夏には夏の、冬には冬の感染症が流行します。子どもたちはいろいろな感染症にかかりながら免疫力が鍛えられていくのでしょう。基本的にウィルス疾患に劇的に効く薬はないので、安静と対症療法で乗り切るしかありません。

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