Archive for 5月, 2010

5月 26 2010

府立医大図書館と学会誌

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本日府立医大図書館に行ってきました。

もちろん京大にも医学図書館はあるのですが、府立医大図書館ほど充実していません。最近改装工事をしてきれいにはなったのですが、大きさはそのままで書庫は狭いし机もそんなにたくさんありません。そもそも蔵書が少ない(特に国内学会誌)ので、 蔵書検索をして京大になくて府立医大にある場合が結構多いのです。

久々に府立医大図書館に行き、お目当ての雑誌を複写してきました。複写の手続きも京大だと面倒ですが、府立医大では簡単でした。

府立医大図書館はきれいで広くて本も多くて快適です。せっかくなので利用者証も作成してもらうことにしました。

これからはインターネットでPDFファイル化された雑誌をダウンロード出来るようになっていくと思います。そもそも毎月送られてくる学会誌は全部読む暇もないし、置いておくところもないし、できれば必要なときに必要な分だけダウンロードできるシステムに移行して欲しいです。例えば救急医学会雑誌は雑誌そのものの送付はなく、インターネットで閲覧可能にしています。

紙代や印刷代、送料を考えると学会誌というものは全くエコでありませんね。

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5月 23 2010

ネガティブなことを教育する

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教育とは明るい未来を期待させるものでなければならないと思っていました。

例えば子どもが将来に対して前向きに明るい希望を持てるように。

より好条件の職につくための教育(あるいは訓練?)もあるでしょう。

しかし、最近はネガティブなことを教える必要もあるかもしれない、と考えています。私は教育の専門家ではないので詳しい人がいれば教えて欲しいのですが、どこかの段階で世の中はなかなか厳しく、時として理不尽なことが沢山あるということ、自分が努力してもどうしようもないことが多々あるということを伝えなければならないと思うのです。もちろんその際にはかなり気を使わなければならないでしょうから、その方法論があれば知りたいと考えています。

例えば件の「女性医師問題」をはじめとする男女共同参画の在り方についてですが、私たちが受けてきた教育があまりに男女同じすぎたことが大きな問題ではないかと考えています。女性が男性並みに高等教育を受ける機会を得たことは喜ばしいことですが、就職して社会人になったあとの社会はあまりに性別分業が固定化しており、その時点で男女の差をいきなり感じることになります。

巣立っていく社会は男女共同参画などまったくお題目にしかなっていない世界であることを教えないのは「不親切ではないか」と感じます。女性も努力をすれば良い成績を上げることができ、資格も取れるかもしれないけれど、それらを社会で活用することが本当にできるのか、 その困難さを誰も教えてはくれません。

ネガティブなことをいかに教育するか、深い問題だと思いませんか。

ネガティブなことを伝えたあと、さらにそれをどう克服するかの戦略を一緒に考えていく、そういう教育が必要なのだと思います。正面から突破するのか、搦手から攻めるのか・・・生きていくための知恵を教えることは重要だと思います。

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5月 22 2010

子どもの教育費

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この4月から公立の高等学校の授業料が無料化されたようです。ようです、というのは私の周囲に高校生がいないから全く実感がないことと、少しひねくれた気分だからです。

個人的には一律の高校無料化には反対です。奨学金制度の充実、という教育レベルの向上を図る形で学資援助を行っていただきたいと思います。真面目に勉強する学生、特に優秀な学生にインセンティブを持たせるような形にして欲しいのです。

一方、我が家では子どもふたりの保育料が合計で月額11万2000円なので、家計をかなり圧迫しています。私の収入など吹っ飛びます(私が働きに出ないで専業主婦になった方が家計的にはよいのです)。他にもベビーシッターや病児保育の費用もかかりますし・・・私には働くなと言うことなのでしょうか。

保育料はあくまで保育料であって教育費ではない、ということは重々承知の上で言いますが、、大学の授業料なみの金額を支払っているわけです。 もちろん、小さい子どもの保育には人員も設備も必要ですからお金がかかるのは当然ですが、バランスの問題です。高校の授業料が無料になる一方で2人分の保育料が11万2000円?

ちょっとバランスが悪すぎますよね。この金額は京都市が決めているのですが、国が保育所をもっと充実させ費用面でも助成すると決めれば京都市もそういう方向に動かざるをえないでしょう。

幼稚園や保育園を充実させることは少子化対策の一環にもなると思います。子ども手当のようなバラマキではなく、まとまったお金として投入すべき先はまだまだあるのではないでしょうか。

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5月 20 2010

口蹄疫

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口蹄疫が大きな問題になっています。

口蹄疫は英語でFoot-and Mouth Diseaseというのですね。舌や口内、蹄(ひづめ)の付け根などに水泡ができてそれが破裂する病気なので、読んで字のごとくの病気です。関係者の方々のご心痛とご苦労・経済的損失はいかばかりかと察するにあまりあります。殺処分される動物たちも全部が全部感染しているわけではないでしょうに、かわいそうな気がします。早く沈静化して欲しいと祈っています(祈る以外できることがないのが辛いですね)。

新型インフルエンザの時もそうでしたが、ウィルスのような目にも見えないし、どんどん変異をしていくようなものに対して、人間がどこまで太刀打ちできるものでしょうか。人間の限界を感じざるを得ません。我々医者だってウィルス感染症である風邪に対する根本的治療法をもっていないのですから・・・

口蹄疫は基本的にヒトに対しては病原性がないようなので、新型インフルエンザのときより「他人事」の人も多いかもしれません。しかし、私は国の一大事だと思っています。

人智を超えた存在であるウィルスとどう向かい合うか、考えなければなりません。また、このようなウィルスが意図的に悪人に利用されないような対策も必要です。

・・・・それにしても、NHKのTVニュースで口蹄疫が「口てい疫」と表示されているのを見て、ぶっ飛びそうになりました。 確かに蹄という字は難しいですが、「口てい疫」 と平仮名になってしまうと意味がわからなくなるではないですか!

日本人はどんどん漢字が読めなくなっていくのでしょうか・・・

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5月 16 2010

抗加齢医学会総会・専門医

来月抗加齢医学会総会が京都で開催されます。専門医の試験が最終日にあるのですが、なかなか勉強する時間がなく、試験を受けても通らないような気がしています。。。。しかし、申し込みをしてお金も支払ったので尻に火がついた状態です。勉強しないとダメですね。

本当は去年受験するつもりで用意していたのですが会場が東京だったので遠くてちょっと参加しにくいかな、と思い、京都で開催される今年に持ち越しました。

しかし、すごいのはランチョンセミナーのお弁当です。
さすが「抗加齢」医学会!
抗加齢(アンチエイジング)を意識した食材、調理方法で、京都を感じられる弁当だそうです。
たいてい学会のランチョンセミナーのお弁当というのは揚げ物とかが多く、品数も少なく、まったくアンチエイジングなメニューではないのでちょっと楽しみです。

たしかに、アンチエイジングについての講演を聞きながらエイジングしまくりのお弁当を食べている図というのは絵になりませんね。

さて、少しでも勉強しなければ。

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5月 13 2010

京都大学の学生

Published by under 京都大学,会の活動

私も昔は京都大学の学生でした。

しんどかった大学受験が終わった後、「遊ばなければ損」という空気が支配していました。今から思えば貴重な時間だったのですが、あまり勉強せずに過ごしてしまいました。たぶん今の学生も同様だと思われます。

先日、いわゆる女性医師問題や医師のワークライフバランスに関する調査研究に関して、学部学生の参加をメーリングリストを通じて募集したのですが、、、まったく反応がなく、やっぱりと思いながら、とても残念です。

政治に近いためか東京大学の学生のほうがいろいろ社会的な活動に興味を持っているように見受けられます。そういう学生が京大に来て交流してくれると面白そうです。

そういうわけで、今後京都大学で学部学生対象のイベントを企画するときには、東京大学の学生を招聘してディスカッションしようと思いつきました。

京大の学生は意外にも(?)見識が高いのか?それともやっぱり遊んでいるだけなのか?とても興味があります。

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5月 12 2010

法人の口座開設:戸籍名との葛藤

Published by under 男女共同参画

本日、法人として口座開設をしてきました。

ゆうちょ銀行
記号:14420 番号:37191981
トクヒ)キョウトノイリョウヲカンガエルワカテイシノカイ
特定非営利活動法人京都の医療を考える若手医師の会
です。他の銀行などからの振り込みの場合は
店名:四四八(読み ヨンヨンハチ) 店番:448
預金種目:普通 口座番号:3719198

となります。年会費5000円で入会金は無料です。入会希望の方はご連絡をお待ちしております。もちろん会の趣旨にご賛同いただける方のご寄付もお待ちしております。info@kyoto-wakateishi.com

実は三菱東京UFJ銀行でも口座開設をしてきたのですが、 法人の代表である私の名前をしつこく記載しなければならないのでうっとうしくなって途中で手続きを辞めようかと思ったくらいです。あまりにうっとうしいので銀行員に書いてもらいました。署名が必要なところは可能な限り小さくよくわからない字で書きました。

通帳にも私の名前が記載されたので使う気になれず、当面使わずに凍結させておきます。

法人の登記の際はやむを得ず戸籍名を使用しているので口座の開設にも戸籍名が必要になります。可能な限り大越姓で生活している私にとって、戸籍姓(大越ではない)を自分で記載することはかなりストレスフルな作業になります。

その点ゆうちょ銀行での口座開設は気楽でした。もちろん身分証明書の提示は必要なのですが、自分で戸籍名を書くことも要求されず、通帳にも記載されず、心は晴れやかです。

戸籍姓を自分の手で記載することについてなぜそこまでストレスを感じるのか自分でもよくわかりません。京大病院採用の際に必要な書類にわざわざ「戸籍名で」記載せよという一文を見た瞬間にもアドレナリンが分泌されるのを感じました。

カウンセリングを受けて自分を納得させなければなりませんでした。

そのときのメンターのアドバイスは単純明快。

「戸籍名で記載せよ」という指示のある書類のみ戸籍名で記載してそれ以外の書類は自分の思うように記載すればよい、というものでした。事務方でどのように処理されたかはわかりませんが、何も言われませんでした。もちろん同時に旧姓使用届も出したわけですが。

ちなみに戸籍名で呼ばれてもほとんど人ごとのような感じなので、意識レベルが低下しているときは戸籍名で呼ばれても多分反応できないと思います。健康保険証には戸籍名で記載されているので病院に運ばれたら多分誰も私のことを「大越」とは呼んでくれません。逝きかけた私はそのまま逝ってしまうと思います。

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5月 09 2010

ニセ医者事件と医師免許

Published by under 医者の生活

岩手県宮古市の県立宮古病院で着任予定の男女2人が、医師免許を持っていなかったことが判明!

44歳無職の女が逮捕され、婚約者という触れ込みの38歳の男からも事情を聴いています。

「大阪大医学部出身で大阪市内の赤十字病院の救急専門医だ。手助けしたい」とうそをついており、「テレビのドキュメンタリー番組で宮古市の医師不足を知ったので働こうと思った」などと供述しているそうです。

宮古病院は約3年前から循環器の常勤医がおらず、心臓疾患の救急患者は、約2時間かけて盛岡市に搬送されているということです。弱みにつけ込まれて詐欺にあったということでしょうね。

実際に勤務し始めたらめちゃくちゃなことになっていたでしょうが、今回は虚偽の医師免許コピーでばれ、着任直前に逮捕されました。ときどくこういうニセ医者事件がありますね。

しかし、実際医師免許や医籍のシステムはいい加減だと思います。そもそも医師が生きているか死んでいるかも、実際に医師として勤務を継続しているかどうかも、厚生労働相は把握していないはず。

アメリカでは医師数をフルタイム勤務の医師1人で換算し、医師免許があっても働いていない人はカウントしないで医師数を計算しています。日本では医師免許をもっていれば医師数にカウントしているので、常勤医もパートタイムの医師も、仕事をやめてしまった女性医師も高齢医師もいっしょくたにしてしまっている可能性があります。すなわち実際に働いている医師数を反映していないのです。

実際の医師数の把握と、必要な医師数の概算によってはじめて正しい医療政策が行えるのだと思います。医師免許証もICカード化すればもう少し管理しやすくなるかもしれません(今は「賞状」風の免許証です)。そうすればニセ医者もなかなか出てこられなくなりますね。

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5月 05 2010

消化器外科学会専門医

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消化器外科学会専門医の申請のための作業をしています。数週間かかって必要な症例数を入力用ソフトに入力し終えました。

消化器外科に関する手術症例が450例以上で、かつ45例はその術前・術後経過、手術所見の記載が必要です。また低難度・中難度・高難度それぞれ必要な執刀数が設定されています。

さらに業績として筆頭者としての学会発表や論文発表が6以上必要です。

入力はとても面倒でした。紙の退院サマリーをダンボールに1杯持っているのでこの中から必要な症例を抽出して入力しました。昔、外科学会認定医をとるときも同様の作業が必要だったと記憶していますが、なんだか無駄な作業です。同じことをみんなが感じているようで、来年の1月からの症例については外科学会専門医と消化器外科学会専門医で統一されたデータベースを利用可能なのだそうです。

何度も同じことを入力するのは時間の無駄だと思いながら作業をしていました。ただでさえ忙しいのに・・・

しかし、退院サマリーを眺めていると、特に亡くなった患者さんたちを思い出しました。病気の進行により亡くなった方、突然の病状変化で亡くなった方・・・・自分の力不足であったとは思いたくありませんが、人の生き死にに直接関わる仕事である以上、常に次につながる反省をしなければなりません。今回の入力作業はそんな機会になりました。

ところで、私が今まで消化器外科学会専門医の申請をできなかったのは症例数の不足ではなく論文数の不足でした。戦略不足であったと反省しきりですが、消化器外科学会専門医申請の際に業績としてカウントされるためには指定されたジャーナルに掲載されなければなりません。

大学院に入る前にいくつか臨床の論文を書いておけばよかったのですが、あまりに忙しかったのと論文執筆や学会発表を勧めてくれる指導者がいなかったことが今から思えば残念です。忙しいと目の前の業務を「こなす」のに精一杯で、今から思うと貴重な症例が沢山あったのに、それをいろいろ文献的に掘り下げて調べたり幾つか集めて考察したりする余裕もなく流されていました。

しかし本来そういう考察、研究、学会や論文での発表という業務も医師の重要な仕事のはずです。臨床家でしか気づかないこともあり、基礎の研究者では思いつかないような研究の発端になりうるからです。

・・・・申請書の審査のあと、試験もあります。
またお勉強しなければなりません。

今年は抗加齢学会専門医にも申請しています。勉強する暇があるのか、ちょっと難しいところです。

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