Archive for 3月, 2010

3月 30 2010

喘息外来

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本日喘息外来の検査と診察がありました。普通に呼吸機能検査をするだけだと思っていたのですが、呼気一酸化窒素(喘息患者における下気道の好酸球性炎症の程度とよく相関するらしいです)を測定したり、メサコリン吸入検査(気管支を収縮させるメサコリンを吸入して気道過敏性を見る)をしたり思いのほかたくさんの種類の検査をしてきました。技師さんがしてくれたものもありますしドクターが担当されていたものもありました。

特にメサコリン吸入検査は、だんだん吸入するメサコリン濃度が高くなっていくのですが(ゼロから10まで、単位は不明)、3くらいのところから咳がゲホゲホと出始め、9になると急に呼吸困難になり、開始前SpO2が98くらいだったのがどんどん下がり、86(!)くらいまで急降下しました。脈拍はどんどん上がり、脂汗も出てきて検査はそこで中止になりました。

これはなかなかハードな検査でした。頑張って呼吸をしても酸素が体にいきわたらない状況に体がいかに反応するかということがよくわかりました。
本当に苦しかったです。

ステロイドの吸入薬をもらってきました。
慢性疾患なのできっちり治療をしていきましょうということでした。

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3月 28 2010

日本医学教育学会

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日本医学教育学会という学会があることをこの若手医師の会の理事より知らされ、演題を出しましょうということになりました。日本の医学教育にものを言えるほど学生時代勉強してこなかったのですが、医師として働き始めてまる11年になり、教育の重要性をひしひしと感じるようになりました。特に、先輩の話を聞く機会というものがなかったと思います。

もちろん学生時代はクラブなどで先輩方とも楽しくやっていたわけですが、もう少し上の方々の話を聞く機会があって、科の選択やライフスタイルなどについて助言を受ける機会があればよかったなあと思います。今の医学生や研修医の方々にもそういう機会を持てるようにしてあげたら、もっとハッピーな医師生活を送れるかもしれないと思うのです。

米国の医学部では、新入生ひとりに在学生(高学年)とFacultyがひとりずつ割り当てられ、特にFaultyは、メンターとして学生時代の悩みからキャリアアドバイスまで指導するのだそうです。

日本でも男女問わず学生時代からライフスタイルや医師としての将来像を明確にすべく、大学教員、勤務医、開業医などから幅広く意見を聞ける場を持つべきであるというのが今回の演題の趣旨です。

女性医師は、無理に勤務継続困難な診療科を選択しないほうがよいというネガティブな戦略も現実的にはやむを得ないのかもしれず、こういう意見や情報が女子医学生や研修医に届くようなカリキュラムが必要であると考えています。
あるいは女性医師に有利に働くようなサブスペシャリティを提案する、などというもの有効かもしれません。

女性医師支援はもはや女性医師が単に勤務を継続することのみならず、女性医師が管理職や指導者として活躍することを目標にしていかなければならないと思います。

たとえば
10年後・・・
京都大学医学研究科教授に占める女性の割合を20%にする
助教以上の女性の割合を30%にする
各診療科における医師の育児休暇取得率を評価項目に加える
などなど。

物事をアクティブに動かそうとしなければ何も変わりません。現に私が医師になってからの11年間、何も変わっていないと感じています。

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3月 25 2010

患者として受診しました

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1月にひいた風邪のあと、咳がなかなか止まらず、一度おさまったのがまた風邪をひいて咳が止まらなくなりました。

かれこれ2カ月近くになりますし、ここ1週間くらいの咳は発作のようになり夜は眠れないし、仕事にも支障をきたすのでいちど受診しなければと思い立ちました。乾いた咳と白色痰で熱はないのでおそらくアレルギー性ではないかと自分では思っていたのですが、周囲の人たちからするとやはり医師がげほげほ咳をしているのはたいへん気になるでしょうし、感染症(特に結核)を除外する必要があると考えました。また、手術の最中に咳発作になると手元も狂いますし、集中力も切れます。

普段元気なのでかかりつけ医といえば花粉症の耳鼻科くらいしかありません。おそらく胸部レントゲンも取ったほうがよいのでクリニックよりは病院で診てもらったほうがよいのではないかと考えました。

いろいろ悩んだのですが、勤務の合間を縫って勤務先である京大病院の呼吸器科を受診しました。胸部レントゲンを撮影し、医師の診察のあと採血がありました。 自分で患者さんにオーダーすることはあっても自分が受けたことはないので「こういうシステムなのか~」と物珍しい体験でした。

結局初診医の診立てでは咳喘息かアレルギー性咳嗽ではないかということで吸入の気管支拡張薬をもらってきました。来週呼吸機能検査を受けて喘息外来に行ってきます。

京大病院への支払いが1万3千円余でした。高度医療機関であり、紹介状がないので5250円が加算されたうえでの金額なのでやむを得ないのですが、せめて職員はその5250円くらい免除してもらえないものかと思いました。なかなかよその病院にかかるチャンスはないし、医療者として自分の健康を管理する努力をしているわけで、それくらいの福利厚生はあってもいいのではないかなあと周りのドクターたちと話していました。

実際に1万円以上の金額を支払うことになるとかなり高いなあと感じてしまいますが、5250円を差し引いた約8000円の金額は検査をしたり医師に診てもらったりした額(の3割負担)としてやむを得ない額かと思います。

それにしても早く咳がおさまってほしいです。気管支拡張薬の 吸入薬は今のところそんなに効いているような感じがなく、いずれ吸入ステロイドが必要になるのではないかと危惧しています。

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3月 22 2010

外国人医師が日本で働く?

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日本の医師免許を持っていなくても、一定の技術がある外国人医師に日本国内での診療を認める制度改正を検討すると仙谷由人国家戦略相が表明したのだそうです。

日本の医師国家試験に合格しなくても診療可能にするということです。

日本の医療現場が疲弊して医療者の労働条件も悪化の一途だというのにあえて日本で医療行為をしたいという外国人医師がいるのか疑問です。いわゆる「スーパードクター」なる医師が出稼ぎにやってきて、おいしいところだけ持って行くだけではないかと思います。

それとも、日本の医師の給与はアメリカなどと比べると安いのでそのような「スーパードクター」が日本の保険診療制度のもとで満足できる報酬を得ることはできないかもしれません。優秀な医者が集まらずに本国で仕事に就けないような二流医師しか来ないかもしれません。

また、インドネシア人やフィリピン人の看護師や介護士には日本語習得を厳しく課し、それが高い壁となっていると聞きます。外国人医師にも日本語習得を厳しく課す予定なのでしょうか?日本人医師でさえ患者やコメディカルとのコミュニケーション不足が問題となっていまずが、外国人医師がどの程度コミュニケーション能力を発揮できるか・・・

「一定の技術」なるものをどのように評価するのか
日本語の語学力をどの程度求めるのか
今の医療体制・保健診療制度のもとでどのような仕事を任せるのか

そのへんを明らかにしていただかなければならないと思います。いかなる「国家戦略」のもとに思いついたアイディアなのか、語っていただかなくては。

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3月 18 2010

調査実施

京大病院医師のワークライフバランスに関する調査票を本日大学病院で配布開始いたしました。

自分でも夜な夜な封筒にラベル貼りをし、また周囲の皆様にお手伝いをいただき、無事に本日配布できたのでちょっと安心しました。なんとか年度中にやってしまいたかったので。

今度は回収後の集計、解析の準備に取り掛かります。

たくさん回収できるとよいのですが…なかなかこういう調査研究は回収率が低くなりがちです。特に、以前倫理委員会の審査に際して、各部局で取りまとめをしてもらうと心理的圧力になるのでよくないという指摘を受け、学内便で配布して学内便で回収するという無機的な手続きにしているので、なかなか回収率は伸びないことが危惧されます。

京大病院の先生方にはぜひご協力いただきたいと思います。

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3月 15 2010

外科学会 シンポジウム

今度の外科学会総会

「女性外科医の勤務継続とキャリアアップのために何が必要か?」

というシンポジウムがあります。4月10日13:00~15:00です。
演題が通ったので当日京都~名古屋を往復してくるつもりだったのですが、当日朝7時から事前打ち合わせをするといってきました。

朝7時に名古屋国際会議場に行くためには、前日名古屋に宿泊している必要があります。京都から朝一番の新幹線に乗っても間に合いません。

他のテーマならそういうこともあるのか、と仕方がないと思うのですが、しつこいようですがテーマは「女性外科医の勤務継続とキャリアアップのために何が必要か?」です。女性医師支援として育児支援だの勤務時間短縮だのオンコール・当直免除だの時間外のカンファランス廃止だの言いながら、朝7時です。
第一、学会会場の託児室だって7時30分からしか開設されません。

臨床外科学会でも同様でしたが、こういう無頓着さが女性医師の勤務継続を困難にするのだと思います。

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3月 13 2010

京大病院医師のワークライフバランスに関する調査研究

京大病院医師対象のワークライフバランスに関する調査研究について倫理委員会の審査が終了し、医学研究科長と病院長決裁にまわっていましたが、昨日付けで決裁が下りました。

来週中に調査票を配布し、実施しようと思います。しかし、640名余の医師がなんと50以上の部署に分かれて所属しており、どうやって全員に配布すればよいのやら ・・・

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3月 07 2010

女子医学生・研修医をサポートする会

Published by under 医師会,女性医師支援

昨日、京都府医師会勤務医部会総会がありました。後半は女子医学生・研修医をサポートする会ということで私はそのパネリストとして参加しておりました。

まず名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科部長の加藤久美子先生がご講演をされました。女性の腹圧性尿失禁の第一人者で中学生の男の子の子育て中のお母さんでもあります。たいへん歯切れのよい興味深いご講演でした。 後の質問やディスカッションでは、女性向きのサブスペシャリティをめざすことはよいが、研修の初めから狭い領域を目指すのではなく、泌尿器科なら泌尿器科全般を見ることができるようになった上でさらにサブスペシャリティを極めるべきではないかという話になりました。

次に京都府医師会の桑原仁美理事より女声医師の勤務環境に関するアンケートの集計結果の報告がありました。桑原先生には以前私が主催したシンポジウムでもご講演いただきました。

次に、京都大学医学部の学生さんが医学部生としての気持ちを率直に語りました。なかなかしっかりと発言していました。
後のディスカッションで、最近の女子医学生は昔と違って簡単に仕事をやめたり、夫探しに医学部に入っている人もいたりと自覚に欠ける人もいるのが問題であるという指摘もありましたが、彼女に次いでは全くそのようなことはないと確信しました。少なくとも私の同級生にそんな無自覚な女子医学生はいませんでした…また、子育てなどで仕事を縮小はしていてもやめている人はいません。

その次が私の番でした。自分の仕事史や現在問題に思っていることなどを話してほしいという要望だったので、自分が消化器外科医としてどのような働き方をしていくべきか悩んでいるということと、これまでやってきた調査報告について軽く紹介しました。

最後に洛和会音羽病院の近藤摂子皮膚科部長よりプレゼンがありました。勤務を続けておられる女性医師の紹介などをされました。

懇親会ではいろいろな先生から声をかけていただきました。
小児科の女性の先生(おそらく50代と思われます)は、子どもの話をちゃんと日常的に親が聞いてやらないと(これは祖父母では代替できないそうです)思春期になってしっぺ返しにあうということもあると話しておられました。仕事は数年縮小しても必ず取り返せるとも。

男性の先生方は頑張れば大丈夫というご意見が多かったです。

また、私のことを強気な部分とものすごく小心な部分があるのが興味深いとおっしゃっておられた先生もいました。

理事の先生からは、数年腰をすえて調査研究をやって英文誌に投稿するのがよいのではと助言をいただきました。

私はこの調査研究は一学問領域としてとらえていますので、先生のおっしゃるように淡々と科学的(社会学的・経済的)に調査研究を進めていくことを考えています。

本日の話では、女性医師問題は勤務医全体の問題であるというお話でしたが、実は医療全体、社会全体の問題であると思っております。医師の側の体制づくりもさることながら、医療サービスを受ける側の問題も考えていく必要があると考えており、今後は患者や患者予備軍である国民全体の医療に対する期待感や健康観・疾病観・死生観などにつき調査したり場合によっては介入したりすることも検討してもよいと思っています。

ところで、私自身が旧来の外科医としての勤務の在り方にこだわりがあることにふと気付きました。昔自分がフルタイムで外科医として働いていた時どおりの仕事の仕方ができないことに焦りを感じているということです。

いろいろな先生方と交流もできましたし、私にとってはとても有意義な会でした。ただ、女子医学生・研修医をサポートする会なのですがその対象である女子医学生や研修医の参加が少なかったように見えたのが残念です。

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3月 01 2010

外科学会 女性外科医に関するシンポジウム

4月8~10日に、名古屋で第110回日本外科学会総会が開催されます。
10日に、「女性外科医の勤務継続とキャリアアップのために何が必要か?」というシンポジウムが開催されます。

演題を出したところ、一般口演ではなくシンポジウムのほうに採択されたので、ちょっと頑張らなければなりません。

最初に
消費者・食品安全・男女共同参画・少子化対策担当大臣 (長い!!!)
福島みずほ氏がビデオレターを寄せてくれるそうです。

最後に
厚生労働省医政局医事課の人が女性医師支援について語ってくれるそうです。

その他、筑波大心臓血管外科、 東京女子医大心臓血管外科の女性医師と育児休暇を取得した男性医師による演題があります。

実は、シンポジウムでしゃべろうと思っていた調査研究は、事前の倫理委員会の審査が思いのほか長くなり、まだ実施できていません。現在審査自体は終了し、医学研究科長と病院長の決裁待ちなのですが、これが結構時間がかかるという噂です。

間に合わないんじゃないでしょうか!!!(もう3月ですし)

ぎりぎりまで頑張ってみようと思います。

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