Archive for 1月, 2009

1月 29 2009

パネルディスカッションの準備

パネルディスカッションの準備を着々と進行中です。

今日はポスターを作成しました。来週には発送予定で動いています。

細かいところまで気をまわすのは苦手なので四苦八苦しています。
今回、「臨床第一講堂」を会場に設定しました。院内なのでドクターも参加しやすいですし、なにしろPHSの電波が入りますので。

もちろん「京大病院」内で開催するということにこだわった部分もあります。

今日、偶然再会した友人の女性医師が、「女性医師支援とか言う前に、医者全体の労働環境とか何とかしてほしい」と話してくれました。それはもっともです。

他の医療職であれば比較的簡単に有給を消化できるのに医者は全責任を負う義務があるのか、医者自身が遠慮の塊になって休暇を取得できないだけなのか、休暇を自由に取得することが許されない「雰囲気」が実際にあるのか・・・

何度か言ったかもしれませんが、私自身も女性医師支援が「女性」という区分のみにとどまっていてはならないと考えています。すべての医師が働きやすい、自分の個人的な生活も楽しめるような職場環境を求めるのが筋でしょう。「女性医師支援」とはそのための一つのとっかかり、きっかけ、キーワードにすぎません。

まあ、そのへんの議論にまで至るかどうかはわかりませんが、まずはやってみなければ。

2月20日、京大病院臨床第一講堂です。よろしくお願いします。

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1月 28 2009

京都大学における旧姓使用

京都大学では「旧姓使用届」を提出すると、改姓前のいわゆる「旧姓」を使用することができます。

お金に関する書類は戸籍名でなければならないようで、給与明細や給与振り込みの銀行口座、健康保険証、源泉徴収票などは戸籍名で処理されます。

しかし、採用と同時に「旧姓使用届」を出しておくと最初から職員証やネームプレート、種々の事務連絡などが「旧姓」で可能です。もちろん採用後に申請しても申請が通れば「旧姓」使用可能です。

「旧姓」を使用している本人からすると「旧姓」はあくまでも「旧姓」ではなく、それが本来の自分の姓であり、いわゆる「戸籍名」はただの役所などの手続き上の記号のようなものだったりします。そのへんの認識は個人によって差があると思います。

論文などを見ていると、山田(鈴木)花子のような筆者名の記載を見かけることがありますが、はたしてどちらが戸籍名でどちらが旧姓なのかな、と考えることがあります。

本当は「山田」を使いたいんだけど「鈴木」の姓もくっつけておかないと公的な手続き上困る人なのか、手続き上「山田」でなければならないんだけど心情的に、あるいは昔の論文は鈴木姓で書いていたから「鈴木」をかっこでくっつけている人なのか・・・

他人事ながらくだらないことを考えながら論文を書いた人の心情を想像してしまうことがあります。

ちなみに私はすべて邦文は「大越香江」、英文は「Kae Okoshi」としております。本当は日本語と同じ順でOkoshi Kaeにしたいところですが・・・

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1月 28 2009

大学病院における女性医師支援について

このたび、大学病院においてこのようなシンポジウムを行うことになりました。準備に奔走しております。

京大病院では初のテーマだと思います。

院内・学内・学外を問わず広く皆様の参加を募集しております。よろしくお願いします。

(なお、プログラムなどについては今後も若干の変更がある可能性がありますので変更があればそのたびにアップしていきます〉

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女性医師が働き続けるために ~大学病院の職場環境を考える~

日時:2009年2月20日(金)18:00~20:00
場所:京都大学医学部附属病院 臨床第一講堂
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臨床医に占める女性医師の割合は約15%ですが、近年、国家試験合格者では女性の占める割合は3分の1となっており、今後女性医師数自体は急増していくと予想されています
一方全国的な医師不足が社会問題化する中で、女性医師の離職防止・復職支援が重要な課題となっております。この機会に大学病院における女性医師の支援はどうあるべきか考えてみたいと思います。広く皆さまのご参加をお待ちしております
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1:開会あいさつ
2:パネルディスカッション
パネリスト:
岡山大学病院卒後臨床研修センター講師・岡山大学病院総合診療内科 片岡仁美
株式会社ワコール人材開発部長 小林正治
京都大学大学院文学研究科教授 伊藤公雄
京都大学医学部附属病院産婦人科 高尾由美
話題提供:
京都大学大学院医学研究科発達小児科学講師・京都大学女性研究者支援センター病児保育室長 足立壮一
コーディネーター:
京都大学医学部附属病院消化管外科 大越香江
3:閉会の辞
京都大学地域研究統合情報センター教授 押川文子

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どなたでもご参加いただけます。参加申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。また、参加中お子さまの保育(3か月から小学校3年まで、無料)をご希望の方は、2月12日(木)までに氏名・所属とお子様の年齢を添えて下記までお申込みください。
申し込み・問い合わせ先:京都の医療を考える若手医師の会
E-mai: info@kyoto-wakateishi.com / URL: http://www.kyoto-wakateishi.com/
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共催:京都大学グローバルCOE プログラム「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」
    京都大学女性研究者支援センター
後援:京都の医療を考える若手医師の会

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1月 21 2009

子ども医療費支給制度

Published by under 妊娠・出産・育児

京都市の子ども医療費については下記のようになっています。

0~2歳          3~6歳(就学前)       小学校就学~小学校6年生
入院    200円        200円                200円
通院    200円         *

*自己負担金の合計が月3000円を超えた場合超えた額が後から返金。

金額については一か月に一医療機関あたり、ということになります。

つまり、たとえば3歳未満であれば、同じ医療機関に月に何度もかかっても、いくら薬をもらって点滴をされても入院しても200円の自己負担でよい、ということになります。

子ども医療費支給制度は0歳~小学校6年生の健康保険証を持つ全ての子どもを対象としています。所得制限はなく、健康保険証をもって福祉事務所に行って申請をすると受給者証を発行してくれます。

それにしても200円というのは安すぎるようにも思われます。

1回受診につき200円というのであればまだわかりますが、何度かかっても200円というのはコスト意識がなくなるような気も…

拡充されたとはいえ妊婦健診の助成は5回です。全妊娠期間に十数回妊婦健診を受診することを考えると、 生まれてくるまでは手厚くしないけれど、生まれてきたら手厚くするというのが京都市の方針なのかもしれません。

妊婦健診は検査項目にもよりますが、健康保険が使えず、1回5000円くらいかかります。高い時には1万円を超える時もあります。

子どもの医療費助成に比べるとなんだかバランスが悪いと思うのは私だけでしょうか?妊婦検診の回数は限られているし、検査項目も基本的に一定なので子どもの医療費のような天井なしの額になるわけでもありません。せめて妊婦健診に健康保険が使えるようにするとか、もう少し助成の回数を増やすとか、妊婦と胎児に手厚くしてもよろしいのではないでしょうか。

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1月 17 2009

阪神大震災の記憶

Published by under 救急

阪神大震災から今日で14年になります。

当時私も弟も大学生で、家族そろって大阪府内の自宅におりました。かなり揺れましたが自宅や家財道具に被害はなく、思いのほか甚大な被害をテレビの画像で知りました。

弟は当日大学の英語の試験日だったのですが、電車が動かなくなってしまったので大学に行くことができませんでした。京都では被害が軽微で大学周辺に下宿している学生が多かったためか、のんきに(?)試験が行われたらしいです。もちろんそんな非常事態ですからその日に受験できなくても問題なかったようです。

数日後私と弟は新聞のボランティア募集の広告を見て震災地域のとある小学校の後片付けの手伝いに行きました。あまりよく覚えていませんが、香櫨園の辺りではなかったかと思います。

道路には大きなひび割れがあり、小学校の校庭には自衛隊のテントがたくさん設営されているなどものものしい感じでした。そんな中、自衛隊の人たちがきびきびと働いているのが 印象的でした。やはり「訓練された」人たちは違うのだと思いました。

私も医者になって10年になろうとしていますが、災害時にどんな働きができるのかと考えるとはなはだ心もとないです。

京都でも大きな震災を想定してどの病院のどれだけの医師を動かせばけが人を収容したり処置をしたりできるかという訓練をしてみたらよいと思います。

たとえば、大学病院には普段は診療業務をしていない大学院生のような「医師資格」をもった医者がうじゃうじゃいますが、そういう人たちを適正に配備する ことで医者の数を通常状態より増やすことができます。

地下鉄サリン事件の時のように聖路加病院が通常の外来業務をすべてストップして救急患者を受け入れたように、緊急事態に通常業務との兼ね合いをどうするかなどあらかじめ想定しておいたほうが混乱が少ないのではないでしょうか。

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1月 16 2009

大腸癌研究会

Published by under 学会活動,禁煙

今日は大腸癌研究会で発表してきました。骨盤腔内を占拠する巨大な直腸癌に抗癌剤が著効した症例の症例報告です。

また、癌治療と医療経済についての特別講演も聞いてきました。

特に興味深かったのは、

(1) 癌患者の自己負担の平均額が年間約100万円らしいのですが、なんと、そのうち健康食品や民間療法に20万円強を使っているのです。

(2) 癌検診の受診率を50%に上げよう!という厚生労働省は推進していますが、その裏にはもちろんトータルで医療費や癌による逸失利益(癌にならなければ本来得られるはずの賃金など) を減らすことができるという含みがあってのことです。しかし、今のままの検診のコストや発見率、発見時の進行度では検診の費用ばかりかさんでトータルでマイナスになるので、コストを下げたり、癌の発見率を上げて早期発見の割合を増やす必要があるというお話でした。

それにしても東京滞在わずか3時間少々で日帰りしたので疲れました。

しかし、新幹線のグリーン車は快適なようで中途半端なつくりをしています。すいているのと幅が広いのは良いのですが、頭の角度や足のやり場などはとうてい快適とは言えません。

フルフラットとは言いませんが、飛行機のビジネスクラス並みに快適なシートを作ってくれてもよいと思います。

それから、10号車が喫煙のグリーン車のせいか、新幹線ホームもちょうどそのあたりに喫煙場所があります。そこを通り抜けるのにいつも息を止めて足早に通り過ぎるのですが、今日も吐きそうになってしまいました。ホームの喫煙場所についてはもっと考えてほしいものです。

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1月 13 2009

風邪

Published by under 感染対策

私事で恐縮ですが、連休中風邪をひいて寝付いていました。

熱が少しあったのでふくらはぎの筋肉痛もあり、けだるくて 軽い頭重感もありました。

一般外来をしていると、風邪薬や点滴を希望される患者さんがよくこられます。明日も仕事だから元気になる点滴を!と言われますが・・・・気持ちはわかりますが、元気になる点滴って???です。

水分をしっかり取って、野菜や果物でしっかりビタミン類を補給し、あとは好きなものをむしゃむしゃ食べてさっさと寝るがよろしいかと。

飲んだり食べたりできない場合や高熱がある場合、ひどい下痢の場合などで体に入る水分より出ていく水分の方が多いような状態になってしまった場合には点滴は著効します。「元気になる」といえましょう。

でも、頑張れば飲んだり食べたりできるときはできるだけ口から水分をこまめに取るようにしたほうが よいと思います。子ども用にも経口の補液が市販されています。

それにしても、風邪薬のよく効くのってないですよね。よく言われるように風邪は基本的にはウィルス感染なので抗生剤も聞かないし、総合感冒薬というのも対症療法だし、私も飲むときはありますが、「すごく効いた!」というものに出会ったことがないように思います。強いて言えば漢方薬は効くときは効くようです。体質などもありますので一概には言えませんが、私に関して言えば風邪のひき始めに葛根湯を飲むとあっさり治ってしまうことがあります。

運悪く風邪をひいてしまったら・・・

ひたすら嵐が通り過ぎるのを待つ、といったところでしょうか。自分の体力で風邪を打ち負かすことができるのを信じつつ。

ただ、小さい子どもやお年寄りなどはその嵐に耐えきれない場合もあるので医療による介入のタイミングを見計らいつつということになろうかと思います。

風邪とはちょっと話がそれますが、インフルエンザA型が京都でも流行しています。皆様、特にワクチンを接種しておられない方々は注意なさってください。

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1月 07 2009

七草粥

Published by under 京の行事

今日は一月七日で七草粥を食べる日です。

最近はスーパーなどでも一式パックに入ったものが売られていてたいへん便利です。

我が家ではカツオと昆布の合わせだしに味噌で味を付けて卵とじにしておじやのようにして食べました。

七草粥は一年の無病息災を祈る行事ですね。

皆様のご健勝をお祈りいたします。

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1月 06 2009

検診受診率とは

Published by under 乳癌検診

乳癌検診などでどれくらいの人が受診しているのかを見るために、「受診率」がどれくらいか、という話をすることがあります。

たとえば、京都市の乳癌検診受診率は平成19年度で8.6%でした。さて、この数はどうやって計算されたものなのでしょうか。

実は、平成18年度以前は受診対象者を

平成14年に3000名対象のアンケ-ト調査で受診機会のない人の割合を算出し、
その割合を京都市の30歳以上の女性人口に乗じ、
隔年受診ということで2分の1にして

計算していました(京都市に電話をして聞き出しました)。

なんだそりゃ、と思いますが、この検診対象者の算出方法は自治体によってバラバラ、というのが実情です。今後は統一されていくと思われますが。

というのは、平成20年3月に「がん検診事業の評価に関する委員会」の報告書の中で検診対象者数の算出法が提案されており、京都市も平成19年度分よりこの算出法に準じて計算するようになったからです。

[(30歳以上の京都市の女性人口)-(就業者数)+(農林水産業従事者)-(要介護4・5の認定者) ]÷2として計算されるようになりました。

要するに、仕事をしている人のうち、農家や林業や漁業に従事している人は健康保険が国保になっているだろうから住民検診を受けざるを得ないが、それ以外の事業所などに勤務している人は基本的に事業所で検診を受けてくださいねということなんですね。

事業所で癌検診をしてくれない人はどうすればいいんでしょうね。

また、この計算式を見る限り要介護4または5の人は癌検診の対象になっていないようです。

私は、単純に京都市の30歳以上の女性の人口を分母にして計算されていると思い込んでいました。

こういうからくりがあったとは。

京都市の女性の有業率は40代50代で60~70%程度ですし、その9割超が非農林漁業従事者ですから、これを引き算すればかなり住民検診の受診対象者数を減らすことができます。

それなら職域の検診をもっと重視しろよ、ちゃんとデータを取れよ、と言いたくなります。職域の検診については実態把握すらされていないのに、今後どうするんですかねえ、厚生労働省。

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1月 05 2009

京大生と自転車

Published by under 京都大学,救急

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東一条の交差点のところでこんな看板を見つけました。

京大生の自転車マナーは最悪ですからね。

歩道を歩いていると、そこのけそこのけと言わんばかりにベルを鳴らしながらぎりぎりのところをすり抜けようとするし、無灯火だったり、二人乗りをしたり、危険運転もけっこう多いです。

私の右腕なんぞ怪我させた日にはたっぷり休業補償を請求してやる、と手ぐすね引いて待っております。。

一応外科医なので右腕に障害が残るようなことになればそこそこの賠償額になるのではないかと思います。学生諸君、私のそばを通る時は心して通るように。

それは半分冗談としても、持っている荷物をひっかけられたことはあります。歩道を自転車が通る、というのはかなり危険であり、自転車がわが気を使うべきなのです。

とはいえ、車道の左側というのもあまり快適なところではなく、停車中の車は邪魔だし、左折の車に巻き込まれる可能性もあるし、自転車の居場所がないというのが実際のところでしょう。

やはり、進級に必要な単位として自転車教習所で自転車のマナーを学び免許制にするというのを私としては提案したいと思います。

そういえば私が小学校の時、低学年の間は自転車が禁止されていて、乗ってもよい学年になった時に近所の自動車教習所で自転車のマナーの講習を受けた記憶があります。

それも悪くないと思います。自動車教習所も若い人の人口が減って困っていると思うので、自転車教習所として 学校と契約して生徒・学生を迎えるのです。経営にも若干プラスになり、宣伝にもなり(もしかすると中には自動車の免許を取りに来てくれる人もいるかもしれない)、地域社会にも貢献できる一石二鳥の案だと思うのですがいかがでしょうか。

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