Archive for the '救急' Category

1月 31 2010

勉強し続けるということ

Published by admin under 救急

今日、小松秀樹氏の「医療崩壊-「立ち去り型サボタージュ」とは何か」を読んでいて、自分の不勉強を思い知りました。

小松氏は、慈恵医大青戸病院事件(腹腔鏡下前立腺全摘除術の際に輸血の遅れによると思われるショックで患者が死亡した)に関して、緊急時にはO型の赤血球濃厚液を交差試験なしに輸血できる(この患者はAB型だった)ことを病院が周知徹底していなかったことを問題視していました。担当の麻酔科医も思いつかなかったのはおかしい、とも。

私も昔習ったのですが、とっさの事態に思い出して実行できるほどの知識として身に付いてはいないと感じました。

研修医時代に麻酔科をまわっていたとき、AB型の患者の手術で大出血をしてAB型の追加の輸血がなかなか届かなくて大変な思いをしたことを思い出しました。幸いその患者さんは死亡には至りませんでしたが、かなりぎりぎりのところだったと思います。そのときもO型輸血は思いつきませんでした。たぶんその場にいたほかの医師も思いつかなかったと思います。後日のカンファランスで他の医師からO型輸血のことを指摘されましたが、あとになって冷静な状況ではなんとでも言えます。

知り合いの麻酔科医に聞いてみました。さすがに、O型輸血のことは知ってはいるけどできればやりたくない(そんな修羅場手術にはなってほしくない)という返事でした。

修羅場はくぐりたくないけれど、修羅場でどう対処するかということは常に勉強しておかなければなりません。そして、それがとっさの場面で生かされるのかどうか・・・現場は厳しいです。パニックになった頭から知識を引き出せるのかどうか・・・自信を持ってYESと答えられないのがつらいところです。そういう修羅場には近づかないようにしよう、という消極的な判断が働くのが現実かもしれません。

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10月 03 2009

救急外来

Published by admin under 救急

家人の昨日からの高熱が遷延しているので付き添って救急外来に行ってきました。今まで自分が救急外来で診る立場であることが多かったわけですが、いざ受診するほうになると全く視点が異なります。

自分が救急外来をしていると、

「何故、この時間にあえてやってくるのか?」

と思うような場面がしばしばあります。

2か月前から腰が痛い・・・これはちょっと論外か。

2日前から水虫がかゆい・・・これも救急とは言い難い。

夜中に子どもがインスタントラーメンをこぼしてやけどした・・・なぜこんな時間に子どもが起きている?

今朝からお腹が痛くて、夕方になっても治らない、心配になったので受診した・・・腹痛の程度によっては救急かな。

夕方になると心配になる

これは確かにそうです。結局今回私どもも夕方になって受診するという申し訳ないこと(事情を知っているものとして)をしてしまいました。

検査や処置、ときによっては手術が必要になるような場合、やはりマンパワーの問題で夕方よりは朝か昼のほうがスムーズに事を運びやすいからです。

すみません、すみません。それなのに夕方に救急外来を受診してしまいました。昨日の朝からの発熱ですから、受診は昨日の日中、今日の日中、あるいは明日の朝まで様子を見て、という3つのタイミングが考えられるわけです。

(インフルエンザだと発熱後少なくとも12時間は経たないと検査をしてもわからないので昨日受診していたとしてもあまり意味がなかったかもしれませんが)

結局インフルエンザではありませんでした。

医者でも自分や家族のことになると判断が鈍るものです。私もまだまだ修行が足りません。誰か私を叱ってください。

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3月 23 2009

健康とスポーツ

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昨日の東京マラソンでタレントの松村邦洋氏がレース中に倒れて一時心肺停止状態になったとニュースになっています。

急性心筋梗塞による心室細動が原因であると発表されました。すぐに処置を受けることができたこともあり、一命は取り留めたということです。回復を祈念いたします。

しかし、身長164センチで体重は128キロという体型でフルマラソンを走るというのはかなり危険なチャレンジと言わざるを得ないのではないでしょうか。

私より背が低いのに私の体重の倍以上とは・・・私が私をもう一人担いで走るようなものです。考えただけで恐ろしいです。それを一つの心臓でまかなうんですから、心臓が悲鳴をあげても不思議ではありません。

やはり、ウォーキング程度の負荷で減量し(それも水中など膝に負担のかからない形のほうがよいのではないかと思います) てからチャレンジしたほうがよかったと思います。

番組収録のためということで無理をされたのでしょうが、企画段階で危険な内容だったと思います。ドクターの診察はあったのかなど気になるところです。

いずれにせよ、私はスポーツは健康増進につながる範囲で行うべきだと考えています。一部のトップ選手を除いては、ほどほどに行うのがよいでしょう。 普通の人はフルマラソンなんて走らなくてもよろしいのではないでしょうか。

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3月 13 2009

救急車

Published by admin under 救急

先日先輩のドクターが怒りながら登場しました。

ランチを食べながら2階の窓から下を眺めていたら、救急車が走っていくのを見かけたのだけれど、周囲の車は全然よけようともしなかった!けしからん!

ということだったようです。あまり急ぎではなかったことを願う(変な願いですが)ばかりですが、周囲の車の無配慮はいただけません。実際にはあまりないと思いますが、時には一分一秒を争う患者さんもいます。

もちろん、救急車で病院を受診する人の中には、腰が痛くて歩けないというだけで別に救急でもなんでもない患者さんもいます。足をドアにぶつけて爪がはがれただけで救急車を呼ぶ人もいます。

でも、ほんとうにアップアップで数分の差で命が助かったり助からなかったり、後遺症が残ったり軽くて済んだりすることもあります。

最近救急車を軽々しく考えている人が多いのではないでしょうか?だから軽々しく救急車を要請する人も多いし、走っている救急車をよけようともしないのではないでしょうか。

昨日私も同じような光景を見ました。赤信号で止まっている交差点で後ろから来た救急車を先に行かせようと四苦八苦している(大きいからなかなかよけるのが大変)市バスを邪魔するように 交差点に進入する乗用車!

実際に目撃すると腹が立つものです。

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2月 18 2009

お酒と頭部打撲の思い出

Published by admin under 外傷, 救急

夜間当直をしていると、お酒がらみの頭部打撲の患者さんを診ることがあります。
酔っぱらってふらふら歩いていて転んだ。酔っぱらってご機嫌でろれつが回らない。

・・・・・出血は大したことはないけれど、内服薬を確認したら抗凝固剤(血が固まりにくくなる薬)を飲んでいるということなので早速CTをとると、 案の定頭蓋骨の内側に少量の血腫を発見。脳外科に連絡し入院してもらいました。

体の外側の出血より、見えないところの出血が怖いという研修医時代のチューベン(オーベンとチューベンの中間医、つまり指導医と研修医の中間くらいの医者)の教えが身にしみついております。

酔っぱらって路面電車に飛び移ろうとして失敗して線路に後頭部を打撲し、裂傷からかなりの出血を認める。

・・・・・あ~それはまたチャレンジングなことで。CTで一応頭蓋内に出血がないことを確認して縫合処置。首から上は血流が豊富なので外傷も派手に出血してびっくりしますが、逆に治りも早いものです。

酔っぱらって「先生美人だね~」などとセクハラ発言を連発するのに適当に返事しつつ縫合。数十針の大手術(?)となりましたがご本人は美人医師の処置にご満悦でした。

仕事帰りに車を運転中、逆走してきた高級外車と正面衝突。相手の運転手は飲酒運転で、反対車線を走っていたパトカーに飲酒運転がばれるのが怖くて逆走してきたという恐ろしい話。小型の国産車で外車と正面衝突して負けてしまった(相手はほとんど怪我がない)そうです。

・・・・・全身の打撲で足や腰や胸骨や顎などの骨折に加えて腹部の打撲による腹腔内出血が見つかり、整形外科を経て外科に。頭部打撲の影響かまた別の原因か翌々日脳梗塞が発覚し、踏んだり蹴ったりの気の毒な患者さんでした。

よくよく考えると、夜間の救急は酔っぱらいがらみの外傷が多かったような気がします(3例目の患者さんは被害者ですけど相手が飲酒運転)。印象に残っているだけなのかもしれませんが・・・ただ、酔っている患者さんは受け答えがおかしくても、酔っぱらっておかしいのか、頭を打っておかしいのかなかなか判断しにくいので要注意です。

日本は酒のみに寛容なのでしょう。私もお酒は好きですが機会飲酒ですから飲まなくても別にストレスはありません。

先日外国で酔態をさらした大臣がおられましたが、本人も気をつけるべきですが(自分が酔った時どんな状態なのかは知っておいたほうが良い)、わざわざ酔っぱらっている時に記者会見をさせなくても・・・記者さんたちも周りの人たちも不親切だなあとふと思いました。

アルコール摂取も適量であれば健康に良いと言われますから、へべれけにならない程度に正しく美しくたしなむのが良いと思います。

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1月 17 2009

阪神大震災の記憶

Published by admin under 救急

阪神大震災から今日で14年になります。

当時私も弟も大学生で、家族そろって大阪府内の自宅におりました。かなり揺れましたが自宅や家財道具に被害はなく、思いのほか甚大な被害をテレビの画像で知りました。

弟は当日大学の英語の試験日だったのですが、電車が動かなくなってしまったので大学に行くことができませんでした。京都では被害が軽微で大学周辺に下宿している学生が多かったためか、のんきに(?)試験が行われたらしいです。もちろんそんな非常事態ですからその日に受験できなくても問題なかったようです。

数日後私と弟は新聞のボランティア募集の広告を見て震災地域のとある小学校の後片付けの手伝いに行きました。あまりよく覚えていませんが、香櫨園の辺りではなかったかと思います。

道路には大きなひび割れがあり、小学校の校庭には自衛隊のテントがたくさん設営されているなどものものしい感じでした。そんな中、自衛隊の人たちがきびきびと働いているのが 印象的でした。やはり「訓練された」人たちは違うのだと思いました。

私も医者になって10年になろうとしていますが、災害時にどんな働きができるのかと考えるとはなはだ心もとないです。

京都でも大きな震災を想定してどの病院のどれだけの医師を動かせばけが人を収容したり処置をしたりできるかという訓練をしてみたらよいと思います。

たとえば、大学病院には普段は診療業務をしていない大学院生のような「医師資格」をもった医者がうじゃうじゃいますが、そういう人たちを適正に配備する ことで医者の数を通常状態より増やすことができます。

地下鉄サリン事件の時のように聖路加病院が通常の外来業務をすべてストップして救急患者を受け入れたように、緊急事態に通常業務との兼ね合いをどうするかなどあらかじめ想定しておいたほうが混乱が少ないのではないでしょうか。

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1月 05 2009

京大生と自転車

Published by admin under 京都大学, 救急

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東一条の交差点のところでこんな看板を見つけました。

京大生の自転車マナーは最悪ですからね。

歩道を歩いていると、そこのけそこのけと言わんばかりにベルを鳴らしながらぎりぎりのところをすり抜けようとするし、無灯火だったり、二人乗りをしたり、危険運転もけっこう多いです。

私の右腕なんぞ怪我させた日にはたっぷり休業補償を請求してやる、と手ぐすね引いて待っております。。

一応外科医なので右腕に障害が残るようなことになればそこそこの賠償額になるのではないかと思います。学生諸君、私のそばを通る時は心して通るように。

それは半分冗談としても、持っている荷物をひっかけられたことはあります。歩道を自転車が通る、というのはかなり危険であり、自転車がわが気を使うべきなのです。

とはいえ、車道の左側というのもあまり快適なところではなく、停車中の車は邪魔だし、左折の車に巻き込まれる可能性もあるし、自転車の居場所がないというのが実際のところでしょう。

やはり、進級に必要な単位として自転車教習所で自転車のマナーを学び免許制にするというのを私としては提案したいと思います。

そういえば私が小学校の時、低学年の間は自転車が禁止されていて、乗ってもよい学年になった時に近所の自動車教習所で自転車のマナーの講習を受けた記憶があります。

それも悪くないと思います。自動車教習所も若い人の人口が減って困っていると思うので、自転車教習所として 学校と契約して生徒・学生を迎えるのです。経営にも若干プラスになり、宣伝にもなり(もしかすると中には自動車の免許を取りに来てくれる人もいるかもしれない)、地域社会にも貢献できる一石二鳥の案だと思うのですがいかがでしょうか。

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10月 12 2008

京都の自転車考 その2

Published by admin under 救急

京都の自転車乗りは学生が多いせいかマナーが悪すぎます。

前回と重複しますが、

(1)車道の右側を逆送する

・・・基本的に自転車も軽「車両」なので車道の左側端を走ることになっています。

【罰則】3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金/2万円以下の罰金又は科料

(2)歩道を我が物顔にベルを鳴らしながらすり抜けていこうとする

・・・そもそも自転車は原則的に車道を走るべきで、歩道を走らざるを得ないやむをえない事情がある場合のみ走ってもかまわないことになっているのです。歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。ベルで歩行者を威嚇するなどもってのほかではないでしょうか。それから、歩行者をよけるときは車道側を走ることになっています。知らない人が多すぎますね。

【罰則】2万円以下の罰金又は科料

(3)傘をさしたまま自転車に乗る

・・・片手運転は危ないし、傘で他の人の視界をさえぎることにもなり、たいへん迷惑です。

(4)ノーブレーキピストバイクを乗っている

・・・ブレーキのついていない自転車。見た目がスマートでかっこいいせいか、最近ちょくちょく見かけます。日本の公道ではブレーキのついていない自転車は禁じられているのでこれは明らかに法律違反です。乗っている本人が勝手に事故にあうのはかまいませんが、巻き込まれたら目も当てられませんね。

(5)二人乗り

・・・子どもを乗せて走る場合はまあ許されているようですが、実際はたいへん危険なのでお勧めできません。外科外来をしていると、後ろの荷台(シートを装着していても起こりえます)に乗っておいた子どもが落ちたとか足をスポークに巻き込まれたなどという外傷が多いからです。

頭を打ったのでCTをとって下さいとよく頼まれます。止めていた自転車から落ちることもよくあります。大人の自転車の座席の高さはかなり高いので後部座席から落ちて頭部を打撲したとすればそこそこのダメージを受けたと考えられます。

また、後輪のスポークに巻き込まれた傷は踵部分に生じ、アキレス腱や骨が露出するなどかなり重症であることが多いです。治癒するにも時間がかかります。「スポーク外傷」とわざわざ名前があるほどです。

(湿潤療法だと比較的治りが早いと思います・・・それでもひと月くらいか?夏井先生のHPで紹介されています

最近目撃した中ですごいと思ったのは赤ちゃんをおんぶして自転車に乗っていたお母さん。首がすわるかすわらないかといった月齢で、少なくとも座席に座らせられないからおぶっていたのだと思います・・・さらにすごいのは明らかに首がすわる前の乳児をスリングで抱っこして左手で抱えながら片手運転していたお母さん。移動手段が自転車しかないのか・・・それにしてもきわめて危険なので怖くて見ていられませんでした。赤ちゃんが大事ならやめていただきたいです。

もちろん成人が二人乗りしているなんていうのは言語道断です。

6歳未満の子供を乗せるなどの場合を除いて、原則として禁止されています。
【罰則】2万円以下の罰金又は科料

(6)子どもをヘルメットなしで乗せている親

・・・頭部を保護することは重要です。私でさえかぶっています。また、ヘルメットはサイズが合わないと効果が減ってしまいます。子どもは頭が成長するのでサイズを合わせるのはたいへんだと思いますが、そこは必要経費です。また、せっかくかぶらせるならあごひもをきちんと締めてきちんと固定させておきましょう。

(6)無灯火

昔、ライトをつけても明るくないから意味がないなどと言っていた人がいましたが、ライトをつけるのは自分の視野を確保するためではなく、対向車(あるいは人)から見えやすくするためと考えるべきです。なお、後部にも尾灯または反射器をつけることになっています。

【罰則】5万円以下の罰金

(7)飲酒運転

・・・私としてはありえないと思うのですが、結構いますね。飲みに行くときは自転車を置いていくか、押して歩いて帰るべきです。

【罰則】5年以下の懲役又は100万円以下の罰金(酒に酔った状態で運転した場合)となっております。

大学生には入学時に自転車講習会を義務付けて必須単位にしたらよいと思います。

しかし、そもそも、なぜこんなことが「医師」の会と関係あるのか?

平成19年に自転車が(第1・第2)当事者となった事故のうち、自転車側に法令違反があった割合は68.0%であり、死亡事故では、77.5%と更に高くなっています。

つまり、交通規則を守らない人は外科系の救急外来で我々と遭遇する可能性が高くなるということです。また、ルール違反の本人が事故にあうのはともかく、そういう人のせいで事故に巻き込まれる人が気の毒でなりません。

(参考)

平成20年6月1日までの道路交通法では、自転車は道路標識等により通行することができるとされている歩道を通行することができるとされていました。
この場合、道路標識等により通行すべき部分が指定されているときはその指定された部分を、指定されていない場合は、歩道の中央から車道寄りの部分を徐行しながら通行しなければなりません。
また、歩行者の通行を妨げることとなるときは、一時停止しなければなりません。

(道路交通法第63条の4)
 

平成20年6月1日より道路交通法及び同施行令の一部が改正され、施行されました。

新たに次のような場合にも歩道を自転車で通行することができるようになりました。                                   

○ 児童(6歳以上13歳未満)や幼児(6歳未満)が運転する場合                                             ○ 70歳以上の者が運転する場合                                                                        ○ 安全に車道を通行することに支障を生じる程度の身体の障害を持つ者が運転する場合
○ 車道等の状況に照らして自転車の通行の安全を確保するため、歩道を通行することがやむを得ないと認められる場合。
ただし、警察官等が歩行者の安全を確保するために必要があると認めて歩道を通行してはならない旨を指示したときは歩道を通行することはできません。

(道路交通法第63条の4第1項第2号に並びに道路交通法施行令第26号)

車道内で道路標識等により自転車の通行すべき部分が指定されているときの通行方法について一部変更がなされました。
歩道内は徐行しながら通行しなければなりませんが、歩行者がいないときは、歩道の状況に応じた安全な速度と方法で通行することができます。

(道路交通法第63条の4第2項)

歩道内に自転車の通行すべき部分が指定されている場合、歩行者はこの部分をできるだけ避けて通行するように努めなければなりません。

(道路交通法第10条第3項)

児童(6歳以上13歳未満)や幼児(6歳未満)が運転する場合、その保護者は乗車用ヘルメットをかぶらせるように努めなければなりません

(道路交通法第63条の10)

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9月 30 2008

京都の自転車考 その1

Published by admin under 救急, アンチエイジング

一昨年、体脂肪率が徐々に増加しつつあることに気づき、一念発起してダイエットすることにしました。

基本は食生活の改善と運動療法ということで、まず食事は油の摂取を減らし、野菜の割合を増やしました。朝のトーストにたっぷり塗っていたバターとジャムをやめました。今ではトーストには何も塗りません。

次に運動をするにあたり、自転車に乗ることにしました。いわゆるママチャリではありません。自分の体型に合わせてカスタマイズしたロードレーサーです。ビンディングシューズをはいて、足とペダルを固定して走ります。普通の靴だと、足を下向きに下ろすときしか動力になりませんが、ビンディングシューズで足をペダルに固定すると足を上げるときも動力になるので効率よくペダルを回すことができます。

街中でも時速30kmで走れます。もちろんもっとスピードを出すことは可能です。自転車の制限速度は特に法律で定められていないようですが、一応原付なみに30kmが妥当かと思っています。 

自転車は基本的に車道の左側を走ることになっています。路上駐車をしている車は大変邪魔で、それをよけようとして右側に出ようとすると後続車との接触の危険性があります。また、腹立たしいのは車道の右側を走ってくるルール違反の自転車です。私は絶対に道を譲りません。違反をしてきた相手によけさせることにしています。

また、そこそこスピードを出しますので、

ヘルメット着用・・・当然頭を保護します。

手袋着用・・・転倒時の手の保護のためです。職業上、手の外傷は致命的です。

ゴーグル着用・・・紫外線から目を守ります。紫外線をたくさん浴びると白内障などのリスクが上がります。

マスク着用・・・花粉の時期には必ず。普通のガーゼのマスクではなく、フィルターが細かくて花粉を通さない自転車用のマスクです。迷彩柄なのでかなり怪しく見えます。

日焼け止めクリーム塗布・・・紫外線から皮膚を守ります。シミも気になりますし、何より皮膚のアンチエイジングは紫外線防御が基本です。

傘をさして自転車には乗らない・・・雨の日はブレーキのききも悪く、視界も悪いので基本的には乗らないことにしています。それにしても、世の中には傘をさして片手運転をしている人が多いのですが、危険極まりないと思います。特に、日傘をさしている人は許しがたく、そこまでして自転車に乗るべきではないと思います。

イヤホンをしたまま自転車に乗らない・・・耳からも車の近づく音、クラクションなどさまざまな情報を得なければなりません。

健康のために乗るのに怪我をしては意味がありませんので。

ハートレートモニター(心拍計)で心拍数を見ながら、ちょうど有酸素運動になるくらいの心拍数を保ちながら走ると効果的なようです。

そのうち調子に乗って、鞍馬温泉まで行ってみたり、そのまま花背峠を越えてみたり(!)、大津、信楽を越えて伊賀まで行ってみたり、結構乗り回していたら半年で約5~6キロの減量に成功してしまいました。体脂肪計つきの体重計で筋肉量を落とさないように脂肪だけ減量するようにコントロールしました。

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8月 13 2008

夜間の当直体制とオンコール

Published by admin under 医師の待遇, 救急

市中の病院において、夜間の医師の当直体制がどのようになっているかはあまり知られていません。

数百床以上ある中核病院では、外科系、内科系、小児科、産婦人科、ICU、NICUなどそれぞれ1名プラスアルファくらいの医師で夜間や休日をカバーします。療養型の中・小規模の病院だと医師1名で診ることが多いです。もう少し救急を頑張っているところだと、内科系、外科系で各1名、プラス脳外科や整形外科の医師を加えるなど独自色を出している病院もあります。

常勤医の医師だけで毎日の当直をカバーできない病院も多く、非常勤医師がほとんどの当直時間帯をカバーしている病院もけっこうたくさんあります。そういうところで重宝されるのが「大学院生」です。研修医はバイト禁止になりましたが、大学院生は大学を卒業して数年間医師としてのキャリアを積んでいます。また、学費と生活費をそういう非常勤の仕事で稼がなければなりません。京都の救急を縁の下で支えているといっても過言ではないでしょう。

外科系で1名の医師が当直しているとしても、外科、整形外科、脳外科、泌尿器科、呼吸器外科 耳鼻咽喉科(頭頚部外科)、心臓血管外科、形成外科などに所属する医師が持ち回りで診ているとなると、専門外の外傷を診なければならないことになります。

私は一般外科医なので、皮下組織までの外傷や急な腹痛(虫垂炎、潰瘍の穿孔、大腸穿孔など開腹手術を要するもの)、肛門疾患などを専門としますが、それ以外の専門的なところはそれぞれの科の先生方のヘルプがないと厳しいこともあります。

のどに骨が刺さった→舌圧子や喉頭鏡で診て除去できればよいのですが、やはり耳鼻科のドクターの応援を必要とすることがあります。設備や道具が違います。餅は餅屋ということで。

転倒して頭をぶつけた→意識障害などがなければ帰宅いただくことが多いのですが・・・もちろんCTなどで頭蓋内に出血があったり、意識障害があるときには脳外科医にコンサルトします。困るのは酔っ払いです。一応経過観察入院をすすめます。

目に鉄粉などの異物が入った→ものの見え方に問題がなければ、眼洗浄の上、眼軟膏と眼帯でお帰りいただいていましたが、その際も眼科医の指示を仰いでからのほうが無難です。

肩が脱臼したかもしれない→恥ずかしながら肩関節のレントゲン画像を普段見慣れているわけではないので判断しかねて整形外科のドクターの指示を仰ぎ、固定して帰宅していただきました。

男性が自分で自分の性器を刃物で切りつけた→泌尿器科のドクターに相談したところ、「普通に」縫合しておいてくださいと指示され、「普通に」縫合させていただきました。

それぞれの科が当直医とは別に「オンコール」の当番医師を決めていてくれますから、専門外のことでも対応しやすくなります。もちろん、手術など専門的な処置が必要な場合は呼び出してきていただくことになります。

しかし、このようなオンコール体制が取れるのは医師数の多いそこそこの規模以上の病院だけですし、このオンコールの当番医師が「無給」であることが多いのです。もちろん病院に呼び出されて診療を行えばその時間に対しては時間外の給料が発生しますが、自宅で電話を受けてコンサルトに応じただけでは給料が発生しないところがほとんどです。

遠出もできない、お酒も飲めない、かかってきた電話(しかも私物の携帯電話)にすぐに出ないと怒られるような状況にあって、これが無償とはこれいかに?

独立行政法人・国立病院機構は4月から医師や看護師らが緊急手術などに備えて当番制で自宅待機する場合に手当を支給することにしたようですが、この流れは広がっていくのかどうか・・・少なくとも私の周囲ではまだオンコールに手当てが出るようになったという話は聞いておりません。

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